ライアン・ゴズリング、実写映画『バービー』のケン役に対する戸惑いを告白: 「自分の“ケナジー”に不安があった」

ライアン・ゴズリング、マーゴット・ロビー シネマコンにて 写真: ©GREG DOHERTY/WIREIMAGE

25日、ラスベガスで開催中のシネマコンのステージに新作『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督、キャストのマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、アメリカ・フェレーラが登場。今月初めに公開された予告編とキャラクターのポスターに続き、新たな映像をお披露目した。

ステージ上で、監督のグレタ・ガーウィグは作品製作のきっかけについて明かした。今作で、パートナーのノア・バームバックとともに脚本も手掛けているが、主演のマーゴット・ロビーから“このプロジェクトに招待された”という。「ノアと脚本を執筆していると、お互いに笑わせ合うことがありました。そして書き終えた頃には、2人で泣いてしまいました」

当初は、バームバック自身が監督したがっていたそうだが、ガーウィグは“これは、私の作品だから”と譲らず「本当に大好きな作品なので、他の人がやることを想像できなかった」と語った。また脚本の執筆段階で、面識のなかったゴズリングをキャスティングした。「幸いなことに、彼はイエスと言ってくれました」

グレタ・ガーウィグ監督、アメリカ・フェレーラ、ライアン・ゴズリング、マーゴット・ロビー シネマコンにて 写真: ©KEVIN WINTER/GETTY IMAGES

この日、会場で最も笑いをかっさらったのはケン役のライアン・ゴズリング。“どうやって内なるケンを引き出したか?”と問われると「正直言って、遠くから見たケンしか分からなかった。内なるケンはちょっと分からなくて。自分の“ケナジー”に確信が持てませんでした。自覚はなかったけど、マーゴットとグレタが引き出してくれたんだと思います」

そして「いつの間にか、髪の毛をブリーチして、すね毛を剃って、ド派手な衣装を着て、ベニスビーチをローラーブレードで滑っていました。もう高熱にかかったような感じで。なんでシーツの上に日焼け剤が?なんで上裸にジャケットを羽織ってるんだ?一体何が起きたんだって」と自身の戸惑いを告白した。

一方フェレーラは、感動的な脚本を読んだ後に出演を熱望したそう。「自分が笑っているのか泣いているのか分からなくなることがありました。読み終えた頃には、すっかり“バービー・ガール”になりました。すべてのお金は、ガーウィグ監督に渡るべき」と語ると、ワーナー・ブラザースの共同代表デ・ルカ氏が「大丈夫です。ワーナー・ブラザースが約束します」と答える一幕も。

監督のグレタ・ガーウィグは、初めて現場に入った時に感涙したと打ち明け、バービーの世界観を作り上げた製作チームに対し「1つ1つに本物の感情が込められていました」と敬意を表した。

バービー役のロビーは、撮影時の裏側について語った。当時『バービー』の撮影現場の近くで『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の撮影も行われていた。「ワイルド・スピード」のキャスト陣が『バービー』の撮影を見学することもあったそうで「大人の男性たちが、わざわざ口実を作って現場にやって来るなんて、初めての光景です」と驚きを表した。そして「まるでドーパミンのような体験でした。瞬く間にハッピーになれて、毎日同じ気持ちでいられました」と続けた。

その後「“ドロシー”の気持ちがやっと分かった気がする」とゴズリングが放つと、会場は再び爆笑の渦に包まれた。

さらにガーウィグ監督が同作の未公開映像を紹介し、ストーリーの詳細が明らかになった。ロビー演じるバービーの鮮やかな生活に、突如冷水シャワーや焦げたワッフル、足が扁平足になるといった異変が起こり始める。仲間のバービーたちに“ウィアード・バービー”(ケイト・マッキノン)に診てもらうように勧められ、バービー(マーゴット・ロビー)は2つの選択肢に迫られる。その後バービーは、ケンとともに現実の世界への旅に乗り出すという物語だ。

ロビー、ゴズリング、フェレーラのほか、キャストにはケイト・マッキノン、イッサ・レイ、ウィル・フェレル、エマ・マッキー、ハリ・ネフ、アレクサンドラ・シップ、シム・リウ、ニコラ・コクラン、デュア・リパ、ヘレン・ミレンらが出演している。

ロビーは、デイヴィッド・ハイマンらとともにプロデューサーも務める。その他、アカデミー賞ノミネート経験を有するロドリゴ・プリエト(『アイリッシュマン』)が撮影監督、美術を『美女と野獣』のサラ・グリーンウッドが務め、衣装はジャクリーン・デュラン(『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』)が担当した。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーデイヴィッド・ザスラフCEOは、主演兼プロデューサーのマーゴット・ロビーを「本当に素晴らしい俳優で、起業家だ」と絶賛。さらに監督のグレタ・ガーウィグについても「彼女の世代で最も優れた脚本家・監督の1人」と称えた。

映画『バービー』はアメリカで7月21日より公開。日本公開は8月11日。

トム・アッカリー、ライアン・ゴズリング、アメリカ・フェレーラ、マーゴット・ロビー、グレタ・ガーウィグ、デイヴィッド・ハイマン シネマコンにて 写真: ©ALBERTO E. RODRIGUEZ/GETTY IMAGE

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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