坂東龍汰「君の忘れ方」で映画単独初主演、ヒロインは西野七瀬

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俳優の坂東龍汰が、2025年公開の映画「君の忘れ方」に主演する。結婚間近の恋人をお突然失った構成作家という役どころ。ヒロインは西野七瀬に決まり、東京や岐阜県飛騨市、高山市などで撮影が行われる。

「死別の悲しみとどう向き合うか」をテーマに、作道雄監督がオリジナル脚本を執筆。悲嘆に暮れる主人公が、さりげなく寄り添う「グリーフケア」との出合いによって徐々に立ち直っていくというラブストーリーだ。

坂東は22年「フタリノセカイ」に片山友希とダブル主演しているが、単独では初めてとなり「脚本を読ませていただいて、共感する部分が随所にありました。その世界観を丁寧に演じるため、監督といろいろな話を重ねて良い準備期間がもてました」と手応え。「自分なりの主人公を表現できるように全力で悩み、答えを決めすぎず、力みすぎず、楽しみながら挑戦できたらと思います」と意欲を見せている。

VRアニメーション「Thank you for sharing your world」が第79回ヴェネチア国際映画祭のVENICE IMMERSIVE部門に選出されるなど気鋭の作道監督は、「難しいテーマでしたので、脚本を書くのにとても苦しみました。いつもは悩むと一人こもりがちになるし、今作も企画立ち上げの頃はそうで、あまりに苦しんだので周囲に助けを求めました」と述懐。脚本に3年をかけ、「たくさんの意見や励ましをもらった経験がそのまま、人はつらい時に一人になりたがる生き物だが、人の中で生きていく道を消してはならないという、今作のテーマへ結び付きました。最高のキャストの方々とお会いして、その結びつきを力強くも繊細に、皆さんの元に届けることができるだろうと確信しています」と自信を持って撮影に臨む。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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