小室哲哉率いるTM NETWORK、「シティーハンター」OP曲で5年代でのトップ10入りを達成

音楽プロデューサーの小室哲哉が7日、アニメーション映画「シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」の大ヒット御礼舞台挨拶を東京・TOHOシネマズ新宿で行った。

87年のテレビアニメのスタート時から「TM NETWORK」の「Get Wild」がエンディング曲として使われており、今回はオープニング曲「Whatever Comes」などを提供。「昨年の12月に依頼を受けて、なるべく明るい音で始まりたいという監督の意向もあって、『Get Wild』との程よい対比を考えなければいけなかったが、その帰り道になんとなくできてしまった」と神業的な制作過程を披露した。

同曲は、9月18日付のオリコン週間シングルランキングで10位となり、TM NETWORKはこれで80年代から5つ年代全てでトップ10入りする偉業を達成。「やたら長くやっているというのもありますが、最初にランクインしたのが『Get Wild』なので、シティーハンターが囲ってくれる形になってありがたい」と感謝した。

また、クライマックスで流れる「DEVOTION」に関しては、「極限のバトルで、映画によっては壮大なオーケストラのような曲もあるが、そこにいる人しか分からない静寂のようなものを意識した」と説明。こだま兼嗣総監督は「ハードな曲がくると思ったが、キャラクターに寄り添う途轍もない曲。この仕事を50年やっているが、感動で声が出たのは初めて」と感嘆。小室も「それは音楽家として一番のうれしい言葉」と話し、笑みを浮かべた。

さらに、「音楽は映像に合わせていくものだが、シティーハンターに関しては音楽に映像がはまっていて、どちらから見てもフィットする。これはスタッフの音楽愛があるからだろう」と分析。そして、「音楽にも耳を傾けて、全体も存分に楽しんで」と力強くアピールした。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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