全米俳優組合(SAG-AFTRA)とスタジオが10/31に交渉を再開
全米俳優組合(SAG-AFTRA)とハリウッドのスタジオが10月31日、交渉を再開する。
ストライキが激化するなか、双方は先月30日に協議の場を持った。SAGの交渉委員会は同日、「我々は31日、映画テレビ制作者同盟(AMPTP)と面会します。この1週間の協議は生産的でしたが、重要な問題については平行線のままです」と組合員に伝えた。
組合関係者によると、主な未決事項にはAI防御策やストリーミング作品の収益分配などがあるという。
交渉委員会は続けて、「ピケラインに参加したり、全国各地の集会で声を上げたりして、AMPTPに圧力をかけ続けることに協力してください」と述べた。
組合側の声明は、業界内で高まっていた交渉成立への期待に水を差すようなものだ。双方は先月24日に交渉を再開して以来、断続的に会合を開いてきた。スタジオ側は最新のラウンド交渉で、11月の第1週に契約を結ばなければ、2024年の夏映画のスケジュールに大損害を与えると強調した。
一方でスタジオ関係者は、“そのうち暫定和解が成立する”と楽観的な態度だった。
30日時点で、俳優ストは109日間続いており、業界・経済の両方に打撃を与えている。「Milken Institute」のケヴィン・クロウデン氏は9月、俳優・脚本家ストは米国全体に60億ドル近い打撃を与えたと推測した。
さらにSAG-AFTRAは30日、バイデン大統領が有害な使用から労働者を保護する項目を含む安全なテクノロジーの応用に関する大統領令を発表したことに感謝した。そして組合は「安全なAI開発・使用のためには、労働者と組合が方針策定の最前線に立ち続けることが不可欠です。我々は、人間中心のアプローチのために協力することを心待ちにしています」と付け加えた。
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