塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子コンビのオリジナル映画「ラストマイル」に満島ひかりが主演

満島ひかり

TBSの人気ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などを手掛けた塚原あゆ子監督、野木亜紀子氏のオリジナル脚本による映画「ラストマイル」が、女優の満島ひかり主演で製作された。

満島は、世界最大手のショッピングサイトで関東の4分の3を担う一大物流拠点に配属されたばかりのセンター長役。同サイトから配送された商品が爆発し、その後連続爆破事件へと発展したことから、14年ぶりの共演となる岡田将生演じるチームマネジャーと真相に迫っていく4日間を描くノンストップ・サスペンスだ。

撮影は昨年12月から今年1月に行われ、満島はオファーに対し「塚原あゆ子組に参加してみたいという前のめりな気持ちが勝りました。野木さんの脚本マジックには、今作でも『ほぅ』とうならされるところがありました」と快諾。

現代社会でネットの流通を止めるか否かの究極の選択も迫られるが、「感情をあまり描いていないのに、登場人物たちが状況に没頭することで、すき間からその人だけの気持ちを感じられる。難解な本でしたが、監督や岡田さんと謎を解いていく撮影現場は面白いものでした」と満足げに語った。

 一方の岡田は、塚原組が念願だったそうだが「脚本の密度が濃すぎて、重たい何かを渡された感じでした」と苦笑い。さらに、「とても難しい役をいただき、現場では常に頭を抱えながら臨ませてもらいました」と振り返った。

 二人は2010年の映画「悪人」以来の共演で、満島は「不思議なたたずまいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみをとても素敵に感じます。その背中に何度か助けてもらいました。静かなるサポートに感謝しています」と絶賛。対する岡田は、「この方の前ではウソがつけない。見透かされる。こんなにも自由に、ウソがなく、カメラの前に立つ姿は見ほれてしまうほど素敵でした」と最敬礼だった。

今年公開の「わたしの幸せな結婚」を大ヒットに導いたばかりの塚原監督は、「夜にポチッと注文した荷物があなたに届くまで、のお話です。ワクワクドキドキしながら、楽しんでもらえたらうれしいです」と期待している。「ラストマイル」は、来夏公開予定。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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