ディズニーCEOが『モアナと伝説の海』続編に期待を寄せるワケ&実写版への影響は?
ディズニーのボブ・アイガーCEOが先週7日に、映画『モアナと伝説の海』(2016)の続編の全米公開を発表すると、ファンの間では興奮とともに、同作の実写化作品をめぐる疑問の声が広がった。
1年前に、アイガー氏とドウェイン・ジョンソン(アニメ版のマウイ役声優)が共同発表した実写版は現在、2025年6月27日の公開が予定されている。
一方で関係者によれば、今年11月に封切られる『モアナ2』と間隔を空けるため、ジョンソンが主演する実写版の公開日が変更になる可能性が高いという。本件について、ディズニーはコメントを控えている。
『モアナ』作品が2本…前向きなアイガー氏
ディズニーは当初、『モアナ2』はテレビシリーズとして企画していた。しかし、作品の完成度の高さから、アイガー氏らは劇場公開を決断した。
さらに、2016年公開の1作目『モアナと伝説の海』がDisney+で絶好調なことも、続編の劇場公開を後押しした。「ニールセン」によると、同作は2023年に米国内で最もストリーミング視聴された映画だったという(22年は4位、21&20年は2位)。
アイガー氏は7日、収支報告で「1作目は最近、総ストリーミング視聴時間が10億時間を超えました。『モアナ』は非常に根強い人気を誇っているシリーズです。今年11月、モアナとマウイのさらなる物語を皆さんにお届けするのが待ちきれません」と意気込んだ。
アニメ作品の相次ぐ不発…必死なディズニー
ディズニーはコロナ禍後、ヒット作の欠如に苦しんでいる。ピクサー『バズ・ライトイヤー』や『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が不発に終わったほか、直近では『ウィッシュ』が大コケした。
収支報告では、アイガー氏が『トイ・ストーリー』、『ズートピア』、『アナと雪の女王』など、今後続編の公開が予定されているシリーズを絶賛する場面もあった。
「これらのシリーズは、劇場で世界中の観客の心を動かすことができます。それに加えて、Disney+にとっても頼みの綱であります。同時に、体験型ビジネスにおける成長も促してくれるでしょう」
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌
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