米倉涼子主演『劇場版ドクターX』でシリーズファイナルを発表「12年分の愛情と思いが詰まった作品」
俳優の米倉涼子が主演する人気ドラマシリーズ初の映画化となる『劇場版ドクターX』の完成報告会見が8日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた。
2012年10月期に連続ドラマの放送がスタートし、平均視聴率19.1%を記録。「私、失敗しないので」の決めゼリフで知られ、権力や束縛を嫌う医師免許のない天才外科医・大門未知子がのし上がっていく姿を描き、これまで7シーズンが放送され、当該期の民放ドラマでは常にトップの視聴率を誇ってきた。
米倉は映画でファイナルを迎えることを発表。「12年、仲間たちと育ててきました。何回もこれで終わりと言いながら続けてきて、ここまで愛されたのは共演者、スタッフ、そして何より応援してくださった視聴者の皆さまのおかげ。12年分の愛情と思いが詰まった作品を、ぜひ大きなスクリーンで見ていただきたい」と声を詰まらせた。
会見にはほかに田中圭、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介、遠藤憲一、岸部一徳、西田敏行のシリーズを支えてきた面々が出席。大門と固い信頼関係で結ばれる麻酔科医・城之内博美役の内田は、「いつも最後と思いながらやってきたけれど、大門が最後という決断をしたのだから、ただただ応援するのみという思いでいつも通り演じた。全員が足並みをそろえられたので、米倉さんに感謝します」と誇らしげに語った。
米倉は、急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害という難病と闘いながらの撮影で「全快ではなかったので、皆さんに気を使わせて大変な撮影だったけれど、皆が家族同然の思いでいてくれてありがたかった」と感謝。遠藤は、「大変の病気を乗り越えて撮り切った涼子ちゃんに感動した」と称えた。
映画では、染谷将太が大門の最大の敵として立ちはだかるほか、大門自身のルーツも明かされる。米倉は12年の思い出を聞かれたが、「困りますねえ。毎日毎日精いっぱいだったので無理」とまさかの回答拒否。その上で、「私としては皆と再会できたことがうれしい。挑戦的で愛情深い映画になっています」とPRに努めた。
『劇場版ドクターX』は、12月6日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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