綾瀬はるか『ルート29』で共演の大沢一菜からの手紙に大爆笑も「完成度が凄い」と感動
俳優の綾瀬はるかが主演する映画『ルート29』の完成披露試写会が17日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた。
2022年のデビュー作『こちらあみ子』で新藤兼人賞金賞を受賞するなど注目された森井勇佑監督が、中尾太一の詩集「ルート29、解放」にインスピレーションを受けて脚本を書き下ろしたオリジナル作品。他人と積極的にコミュニケーションを取らないのり子と、一人の少女ハルが、兵庫・姫路市と鳥取市を結ぶ国道29号線を旅する過程で希望を見いだすロードムービーだ。
綾瀬は脚本を読み、「最後にのり子がハルと出会えて良かったねというところでホロっとした」と涙したことを告白。ハル役は『こちらあみ子』でデビューした大沢一菜で、「多くをしゃべって表現する役ではないので、一菜ちゃんが目の前にいてどういうものが生まれるかという緊張とワクワクで現場を迎えました」と振り返った。
森井監督は具体的な指示は出さなかったそうで、「抽象的にそこまで表現しなくていいという話をしたが、クランクインして2日目の朝に綾瀬さんが『独りで家にいる感覚がずっと続いている人なのかな』という言葉を導き出してくれたのでうれしかった」と評価。綾瀬も「自分で考えたことが正解していて良かったです」と安堵の笑みを浮かべた。
一方の大沢はかねて綾瀬の大ファンで、共演が決まり「夢だと思ったし、その時だけは監督を神だと思いました」と明かすと2人は大笑い。そして、サプライズで綾瀬に宛てた手紙を朗読した。
「まず、顔がかわいいです。次に凄く人がいいです。この前もご飯に連れていってくれて家まで送ってもらい、ドッキリで家族にも挨拶してくれました。お母さんも『異常にかわいい』と言っていて、親孝行ができて感謝します。そして格好いい。将来、また一緒に映画に出たいという目標ができました。監督を仲間に入れてもいいです」
綾瀬はさらに大爆笑しながら、「最高に面白くて愛がある。完成度が凄い。一生の宝物です」と絶賛。森井監督も苦笑しつつ、「偉いなあ」とその成長ぶりに感心していた。
『ルート29』は、11月8日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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