戦禍のウクライナでの動物たちを捉えたドキュメンタリー『犬と戦争』来年2月公開決定

山田あかね監督の映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』写真: ©『犬と戦争』製作委員会
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ドキュメンタリー映像作家の山田あかね監督が、ロシア侵攻後のウクライナで動物の命を救おうと奮闘する人々を追ったドキュメンタリー映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』が、来年2月に全国公開されることが決まった。

山田監督はこれまで、小林聡美主演の『犬に名前をつける日』(2015)を監督し、『犬部!』(2021)の脚本を手掛けたほか、犬や猫の命をテーマに福島や能登などの被災地へ赴き取材を重ねてきた。今回、戦争による惨劇が日々報道される中、その現実を自分の目で確かめるため侵攻から約1カ月後にウクライナへと向かった。

山田あかね監督の映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』写真: ©『犬と戦争』製作委員会

「戦場にいる犬たちの現実を伝えなければ」という覚悟のもと、戦禍のウクライナでカメラを回した。そして、一つの動画をきっかけに衝撃的な事件を知ることになる。「戦場にいる犬たちに、何が起きたのか?」を知るため、3年近くウクライナに通うことになった魂の記録だ。

山田監督は、「犬は人間の最も近くにいる動物。彼らを通して世界を見ると、人間の姿が浮き彫りになる。“犬の向こう側”には必ず人間がいます」と語る。映画には戦場で生きる犬たちの様子をはじめ、その小さな命を救おうと世界中から駆け付けた人々の奮闘する姿が映し出されており、「そこで見たのは、戦争の悲惨さだけでなく極限状況の中で犬や猫、動物たちを救おうとする人たちの強さと優しさだった。戦争という悲劇の中で見た、一筋の希望の物語です」と訴えている。

山田あかね監督の映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』写真: ©『犬と戦争』製作委員会

ナレーションは俳優の東出昌大が担当。「可愛い犬の映像がふんだんに映し出されます。はしゃいでは見せるその純真無垢な表情に、戦禍が続いていることを忘れそうなほどに。犬は人間に助けを求め、時に癒し、まれに人間よりも悟った顔をします。犬から考える平和についての映画とも言えます」とコメントを寄せた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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