ベン・スティラー、『トロピック・サンダー』は今では製作不可能?「エッジの効いたコメディは難しい」
俳優のベン・スティラーが、2008年に監督・主演した風刺コメディ映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』を現在製作するのは 「信じられないほどリスクがある」と明かした。
スティラーは最近、『Collider』の取材に対し、“エッジの効いたコメディを作るのが難しい”現在の環境では、このような映画がうまくいくかどうか分からない、と疑問を呈した。
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「当時、本作を制作できたことは幸運だったと思っています。実際、それはスティーヴン・スピルバーグとドリームワークスのおかげです。スピルバーグは原稿を読んで、『よし、これを作ろう』と言ってくれました。よく考えてみれば、これはとても内輪な映画なんです」
ロバート・ダウニー・Jr.、ジャック・ブラックらが共演した『トロピック・サンダー』は、大規模な戦争映画を撮影している自己中心的な俳優たちが、本物の兵士として戦うことを余儀なくされる姿を描いている。
一方スティラーは、現在物議を醸しているダウニー・Jr.の役柄が、今日においてこの映画が制作される可能性が低い理由の1つだと指摘。ダウニー・Jr.は、「色素変更」手術を受け、黒人兵士を演じる俳優のカークを演じている。
「ロバートが、アフリカ系アメリカ人を演じる俳優に扮することは、信じられないほどリスクがあります。当時でさえ、それは微妙な問題でした。僕たちが踏み切った唯一の理由は、そのジョークの対象が明確だと感じたからです。つまり、賞を獲るためならなんでもする俳優たちを揶揄するジョークでした。しかし今の状況では、それに挑戦することさえためらうでしょう。正直に言うとね」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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