米倉涼子『劇場版ドクターX』大門未知子として最後の舞台挨拶で涙腺崩壊「私、失敗していなかった」
俳優の米倉涼子が22日、主演映画『劇場版ドクターX』のファイナル舞台挨拶を東京・TOHOシネマズ日比谷で行った。今月16日から札幌、名古屋、大阪、福岡をキャンペーンで回り、行動を共にした岸部一徳とともに登壇。大門未知子としてステージに立つのは最後とあって、「悔いのないよう、思い切って100%を出し切りたい」と意欲を見せたが、その声は震えていた。
今月6日に公開され観客動員130万人、興行収入17億円を突破。「12年間のシリーズがあったからこそ、思った以上に声が届いている。たくさんの方が見て、泣いていただいている感触があります」と満面の笑みを浮かべた。
だが、盟友の城之内博美役の内田有紀がサプライズで登場すると涙腺が崩壊。「有紀ちゃん、一回も来てくれないよ、冷たいんじゃないって話していたのに。3人で挨拶できて良かった」と歓喜のハグ。内田は、「何でも話せる米ちゃんと出会えたこと、ずっと側で彼女を見られたことは幸せでした。皆で走ってこられたのも、応援してくれた皆さんのおかげです」と感謝した。
さらに、内田が「素敵なスタッフ、キャストと出会えたことは一生忘れない、心に刻み続けます」、岸部は「けんかしたり、笑ったり、泣いたり、いっぱい愛してくれましたね。ありがとう」とメッセージをしたため朗読。その他の共演者、スタッフからもメッセージが寄せられ、アルバムにして米倉にプレゼントした。
その中には10月に急逝した西田敏行さんのものも。「12年の長きにわたり、大変お世話になりました。貴女のおかげで人生の素晴らしさを教えて頂きました。ありがとうございました。蛭間重勝」と役名で残された感謝の言葉に、米倉は岸部に借りたハンカチで涙をぬぐいながら「有紀ちゃん、お互いに頑張っていきましょう。晶さん(岸部の役名)、ずっと一緒にいられることも望んでいましたが、またどこかで会いましょう。私、やっぱり失敗していなかったな」と万感の表情で語った。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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