【メットガラ2025】アン・ハサウェイほか、今年のベストドレッサーをチェック!

現地時間5月5日(月)、ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で開催されたファッションの祭典「メットガラ」。
今年はブローチが主要なアクセサリーとして、さまざまなジャケットやシャツの襟に飾られていた。さらに「ブライオニー レイモンド」のブローチをベレー帽に固定したルイス・ハミルトンや、「ブルガリ」のセルペンティブローチを「ルイ・ヴィトン」のスーツジャケットの背中に配置したゼンデイヤなど、より創造的なスターの姿も見受けられた。
ジュエリーは2025年のテーマであるダンディズムに完璧にマッチし、男性・女性ともに取り入れられた。10日(土)に開幕する今年のMETコスチューム・インスティテュートの特別展「Superfine: Tailoring Black Style」(極上のブラック・スタイル)は、19世紀にまで遡るダンディズムを通して、黒人のアイデンティティを紹介することに焦点を当てている。
コスチューム・インスティテュートの特別展は常にメットガラのルックにインスピレーションを与えるが、今年発表されたドレスコード「Tailored for You」(自分のための仕立て)は幅広い解釈を生み出した。テーマを理解し、見事に取り入れたベストドレッサーたちのスタイルを見てみよう。
■コールマン・ドミンゴ/「ヴァレンティノ」
アカデミー賞主演男優賞に2年連続でノミネートされたコールマン・ドミンゴは、40年代のズートスーツにインスパイアされた「ヴァレンティノ」のカスタムルックを披露。ジャケットの縁には真珠が施されており、「ブシュロン」のリングとイヤリングでルックを完成させていた。
■ファレル・ウィリアムス/「ルイ ヴィトン」
2023年から「ルイ・ヴィトン」のメンズクリエイティブディレクターを務めるファレル・ウィリアムス。真珠で覆われたダブルブレストジャケットがピンストライプ効果を生み出し、20カラット以上のセンターストーンと18カラットのゴールド&イエローダイヤモンドを使った「ティファニー」のコロネーションリングを着用した。
■ケリー・ワシントン/「ジョナサン シンカイ」
ケリー・ワシントンは、テーラードジャケット風のトップスとシアーなAラインスカートで構成した「ジョナサン シムカイ」のルックで、「ディオール」のニュールック的な雰囲気を漂わせた。ジャケットは完全にバックオープンになっており、現代的な解釈によって、メンズウェアの影響の概念にも工夫を加えた。
■セイディー・シンク/「プラダ」
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるセイディー・シンクは、ブラックテックサテンで作られた「プラダ」のドレスとシャンティリーレースのケープを身にまとい、幻想的な姿で登場。「プラダ」の靴とイブニングバッグ、そして「ショパール」の真珠とダイヤモンドのジュエリーでルックを引き締めた。
■ラ・ラ・アンソニー/「オフホワイト」
TVパーソナリティのラ・ラ・アンソニーは、黒のビスチェとタキシードパンツの上にチュールのガウンを着用し、故ヴァージル・アブローが2020年秋冬の「オフホワイト」コレクションのために制作したデザインを再現。さらに、「ジミー チュウ」の靴と「ロレーヌ・シュワルツ」のジュエリーを組み合わせた。
■ゾーイ・サルダナ/「トム ブラウン」
オスカー俳優のゾーイ・サルダナは、精密な「トム ブラウン」のルックで出席。黒と白のタキシードガウンの製作には1万時間が費やされ、270万個の白いビューグルビーズが使用された。袖と黒のボディスはブライダルボタンで覆われ、背中に特大リボンを装飾。そして「ブチェラッテ」のイヤリングとリングでルックを完成させた。
■サラ・スヌーク/「anOnlyChild」
現在ブロードウェイ上演中の『ドリアン・グレイの肖像』でトニー賞の有力候補に挙がっているサラ・スヌーク。「anOnlyChild」によるルックは、赤い裏地を持つピークドラペルと黒のサテンコートでヴィクトリア朝風の雰囲気を演出。「ラハミノフ ダイヤモンド」のブローチを含む様々なジュエリーを着用した。
■ジジ・ハディッド/「ミュウミュウ」
ジジ・ハディッドは頭からつま先まで、40年代にインスパイアされたルックを優雅に完成。「ミュウミュウ」による前面にドレープのあるゴールドのベルベットドレスは、ノワール映画から飛び出してきたかのようであり、第二次世界大戦時代に人気のあったヘアスタイル「ビクトリーロール」によって一層引き立てられていた。
■アン・ハサウェイ/「キャロライナ ヘレラ」
アン・ハサウェイは「キャロライナ ヘレラ」とともに、ファッション界の巨匠アンドレ・レオン・タリーが愛するであろうルックを作り上げた。象徴的な白いシャツから始まり、黒と白のクリスタル刺繍で作られたコラムスカートをマッチ。そして、123.35カラットのシュガーローフサファイアのネックレスを含む「ブルガリ」のジュエリーを着用した。
■ルピタ・ニョンゴ/「シャネル」
ルピタ・ニョンゴは、2015-16年秋冬オートクチュールコレクションのカール・ラガーフェルドのデザインにインスパイアされた「シャネル」の全身ルックを選択。サテンの襟で装飾されたエメラルドブルーのルレックスウールジャケットに、同色のパンツとリボン付きのエメラルドブルーのサテンブラウスを組み合わせ、シフォンケープで仕上げた。
■エイサップ・ロッキー/「AWGE」
エイサップ・ロッキーは、自身のブランド「AWGE」によるスーツ&トレンチスタイリングを披露。90カラット以上のダイヤモンドで装飾された「ブライオニー レイモンド」の傘、一点物の「レイバン」のサングラス、「ブルガリ」のハイジュエリー各種、そして2024年のAWGEショーのために作られた「クリスチャン ルブタン」の靴など、ダンディスタイルを最大限に引き出した。
■ローラ・ハリアー/「Gap Studio」
俳優・モデルのローラ・ハリアーは、ザック・ポーゼンが手がける「Gap Studio」のデニム、デュシェスシルクサテン、コットンオーガンジーを組み合わせた。タキシードの影響を受けたこのデザインは、幅広のパンツとフィットしたベスト、そして透け感のある袖でコーディネートされ、「ブチェラッティ」のジュエリーで引き締められた。
■ニコール・キッドマン/「バレンシアガ」
ピクシーカットの新しい髪形を披露したニコール・キッドマン。「バレンシアガ」によるシルクオーガンジー製コルセットドレスは、1952年のデザインを再解釈したものであり、複数層のペチコートが用いられている。フォルムは、ウエストとヒップにあしらわれたサテンのリボンベルトによって造形。「シンディ・チャオ」によるハイジュエリー、そして「バレンシアガ」のリストグローブとパンプスによって完成されている。
■アヨ・エデビリ/「フェラガモ」
気鋭俳優アヨ・エデビリは、「フェラガモ」の装いで、現代的なダンディズムの概念を体現。黒のナッパレザー製テイルコートを基軸とし、その下にはサンゴ色のガラスビーズで装飾されたフリンジハーネスをあしらったシルクのフルレングスシャツドレスを重ねていた。そして「フェラガモ」のシューズと「カルティエ」のジュエリーでスタイルを確立した。
■デミ・ムーア/「トム ブラウン」
2024~25年にかけて賞シーズンを席巻したデミ・ムーアは、「トム ブラウン」の精緻なドレスで存在感を発揮。一見すると彫刻的なデザインに見えるが、頭部を囲むループを含め、ネクタイを模した遊び心が込められていることが分かる。白黒のストライプ柄は、140万粒以上のビーズを用いて製作され、7600時間に及ぶ手作業を要したという。
■シンシア・エリヴォ/「ジバンシィ」
シンシア・エリヴォと「ジバンシィ」が共同で構想したルックは、ロココ調のデザインから着想を得た赤・黒・白のクリスタルで装飾されたコルセットとジャケットを基調とし、ダンディズムにふさわしい趣を演出。多層のチュールスカート、プラットフォーム付き編み上げブーツ、刺繍入りのサテンクラッチが組み合わされていた。
■タイラー・ペリー/「Gray」
メットガラデビューを飾った映画監督のタイラー・ペリーは、ブランドン・グレイによるクリスタルビーズで装飾されたシルクのケープをタキシードの上に羽織るという装いを選択。「リシャール・ミル」の腕時計、「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ」のカフリンクス、そして「クリスチャン・ルブタン」のシューズを合わせてコーディネートを完成させていた。
■ミンディ・カリング/「Harbison」
ミンディ・カリングの「Harbison」ルックは、リブラタキシードに同素材のシャツとネクタイ、さらにトレーン付きのカマーバンドサッシュを組み合わせた。そこに赤の差し色と大胆なシグネチャーボタンが加えられ、完璧な仕上げに。スタイルは、「マルコ ビチェゴ」による彫刻的なゴールドとダイヤモンドのジュエリーによって完成されている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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