K-POP男性アイドル初、JUST Bベインがカミングアウト―「LGBTQ+の一員として誇りに思う」
K-POPアイドル、JUST Bベインが、現役ボーイズグループのメンバーとして、初めてゲイであることを公表した。米ロサンゼルス公演中、レディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」を披露する直前に、自らのセクシュアリティを明かした。「LGBTQ+の一員として、誇りを持っている」と語った。この瞬間は、韓国芸能界における歴史的出来事となった。
ロサンゼルス公演でのカミングアウト
青い髪の24歳、JUST Bメンバーのベインは、ソウルから米『ハリウッド・リポーター』(THR)とのZoom取材に応じた。「ようやくこのことについて話せる」と安堵の表情を見せた。
6人組ボーイズグループ、JUST Bのメンバーとして韓国国内外で活躍するベイン。彼は、最近行われたロサンゼルス・ハリウッドでの公演中に、突然ステージ上で自身がゲイであると公表した。
当初はその予定はなかったという。しかし、ソロパフォーマンスとして披露した「ボーン・ディス・ウェイ」に背中を押され「今しかない」と直感し、その場で決断したと語った。「天からのサインのようだった」と振り返っている。
「違っていることは美しい」
ベインはステージ上で「LGBTQ+の一員として誇りに思う」と宣言した。そして、レディー・ガガに対して「違っていることの美しさを教えてくれた」と感謝を述べた。
また、「まだ迷っている人たちへ。あなたは見られているし、愛されている。あなたは“そう生まれてきた”のだ」と、力強く語りかけた。
韓国におけるLGBTQ+の現状
韓国では2024年に、同性カップルにも健康保険の扶養資格が認められるなど、法的な進展も見られる。一方で、芸能界での公然たるカミングアウトは依然として稀である。
そのため、ベインの決断は画期的なものであり、1990年代にエレン・デジェネレスがテレビでカミングアウトした時と同等の意義を持つと評価されている。
仲間の支えと広がる展望
ベインは2年前にグループメンバーにカミングアウトしていた。また、今回の公表については所属事務所Bluedot Entertainmentとも相談していたという。「どう受け止められるか不安もあったが、皆が自分らしくあることを望んでくれた」と語る。
さらに、ベインは今後の展望についても語った。アメリカでの演技活動やソロでの表現活動にも意欲的で、「ゲイの親友役を演じてみたい」と語る。「これは終わりではなく始まり。視野が広がり、新しい夢が見られるようになった」と前向きな姿勢を見せた。
賛否のなかでもブレない想い
カミングアウト後は、好意的な声だけでなく否定的なコメントもあった。しかし、JUST Bベインはそれすらも前向きに受け止めている。「良いコメントも悪いコメントも大歓迎。話題にしてくれるなら、むしろうれしい」と語るその姿は、強さと自由を体現している。この選択は、多くの若いファンやアーティストに勇気を与える象徴的な一歩となった。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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