ドレイク、ケンドリック・ラマーの楽曲をめぐりUMGを名誉毀損で提訴

ラッパーのドレイク 写真: Getty Images
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ラッパーのドレイクが、自身とケンドリック・ラマーが契約している親会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を相手取り、名誉毀損の訴訟を起こした。

ドレイクは15日、連邦裁判所に訴状を提出し、自身を標的にしたラマーの楽曲「Not Like Us」のリリースについて、「アーティストの安全や幸福よりも企業の利益を優先した例」だと主張。この楽曲でラマーはドレイクを小児性愛者と呼び、黒人文化を盗用していると非難している。


「Not Like Us」: ケンドリック・ラマーがドレイクの王座を揺るがした瞬間 Kindle版
引用元:Amazon
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2025/1/3発売「Not Like Us」– ケンドリック・ラマーがドレイクの王座を揺るがした瞬間では、著者DJ Equinoxが現代音楽史における最も象徴的なライバル関係の1つを深く掘り下げる。

ケンドリック・ラマードレイクの対照的なスタイル、哲学、アイデンティティを通じて、ヒップホップにおける「本物性」の意味についての議論を探求。

ケンドリックの文化的な本物性と社会的コメントに焦点を当てたアプローチと、ドレイクのジャンルを超えたグローバルな魅力の対立は、アイデンティティや遺産、そしてアートの商業化に関する深い緊張を浮き彫りにする。


ドレイクはUMG傘下のレーベル、リパブリック・レコードに所属しており、ラマーは同じくUMG傘下のインタースコープ・レコードに所属している。この訴訟では、UMGが「楽曲をバイラルヒットにするためのキャンペーンを承認し、展開した」としており、「楽曲は、ドレイクが小児性愛者であるという虚偽の事実を伝えることを目的としており、人々に自警団的な裁きを下すよう推奨している」と述べている。

さらに訴状には、「この訴訟は、『Not Like Us』を制作したアーティストを問題にしているのではなく、虚偽であるだけでなく危険であると理解しながら、その主張を利用し、収益化することを決めたUMGについてのものである」と記されている。

ラマーの「Not Like Us」は2024年の最大のヒット曲の一つとなり、全ジャンルのBillboard Hot 100チャートで2週間連続1位を獲得したほか、Hot Rap Songsチャートでは20週間連続1位を記録。楽曲は、年間最優秀楽曲および最優秀レコードを含む5部門でグラミー賞にノミネートされており、単なるディストラックを超えて国際的で文化的なアンセムとなっている。

UMGは15日、訴訟について声明を発表し、「これらの主張は事実無根であるだけでなく、私たちがアーティスト、ましてやドレイクの評判を傷つけることを意図するという考えは非論理的だ」と述べた。

ラマーが5月に「Not Like Us」をリリースした数日後には、ドレイクのトロントの自宅外で警備員が銃撃される事件が発生。2人のラッパー間の確執は2013年、ラマーがビッグ・ショーンの「Control」にゲスト参加し、11人の同業者に対して挑発的なメッセージを送ったことに端を発している。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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