音楽界には、仕事とプライベートを分けるべきという通念を破り、恋人とデュエット曲を制作したアーティストが数多くいる。ビヨンセ&ジェイ・Z、フェイス・ヒル&ティム・マグロウ、グウェン・ステファニー&ブレイク・シェルトンのように関係を続けているカップルがいる一方で、Gイージー&ハルジーは楽曲プロモーション中に破局し、カミラ・カベロ&ショーン・メンデスは復縁と破局を繰り返すなど、音楽活動と恋愛の両立は必ずしも容易ではない。

最新のカップル・コラボレーションとしては、テイト・マクレーとキッド・ラロイが2024年2月22日発売のマクレーの3rdアルバム『So Close to What』収録の”I Know Love”で初共演を果たした。

アーティストたちの作品は、関係が続いているかどうかに関わらず、音楽としての価値は変わらない。

以下、実在のカップルたちがレコーディングした楽曲と、その後の展開を紹介する。

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ソニー&シェール

ソニー・ボノとシェールは1960-70年代を代表するデュオだ。『Look At Us』『Sonny & Cher Live』『All I Ever Need Is You』など3枚のアルバムをリリースし、世界で4,000万枚以上を売り上げた。1969年に息子のチャズ・ボノを出産したが、1975年に離婚が成立した。

アリアナ・グランデ、ビッグ・ショーン、マック・ミラー

グランデは2013年にビッグ・ショーンと”Right There”で初コラボ。その後交際し”Best Mistake”、”Research”など複数の楽曲を制作したが2015年に破局。マック・ミラーとは”The Way”、”My Favorite Part”でコラボし2年間交際したが2018年に破局。破局した後、グランデとショーンは良好な関係を保っているようで、彼女は2019年のヒット曲”thank u, next”で、感謝している元恋人の一人として彼の名前を挙げている。

ケイティ・ペリー&ジョン・メイヤー

2013年、ブルックリンのバークレイズ・センターにてジョン・メイヤーとケイティ・ペリー　写真：Kevin Mazur/WireImage

2012年から2015年まで断続的に交際。その間”Who You Love”を発表しミュージックビデオも制作した。破局後、メイヤーは”Still Feel Like Your Man”で彼女との関係から影響を受けたことを明かしている。

ビヨンセ&ジェイ・Z

ビヨンセとジェイ・Zが2014年のグラミー賞で共演。写真：Kevork Djansezian/Getty Images

20年以上連れ添う夫婦で、数々のコラボ曲を発表。2014年グラミー賞で”Drunk in Love”を初披露し、翌年最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞。他にも”03′ Bonnie & Clyde”、”Deja Vu”など多数の楽曲を制作。2025年、ビヨンセは『Cowboy Carter』でグラミー最多受賞記録(35個)を更新した。

グウェン・ステファニー&ブレイク・シェルトン

グウェン・ステファニーとブレイク・シェルトンが2024年5月16日のカントリー・ミュージック・アワードでパフォーマンスを披露。　写真：Kevork Djansezian/Getty Images

ウェン・ステファニーとブレイク・シェルトンはオーディション番組「The Voice」で出会い、2021年に結婚。”Go Ahead and Break My Heart”、”Happy Anywhere”、”Purple Irises”など多くのデュエット曲を発表している。シェルトンは2023年に同番組を卒業した。