カニエ・ウェストが新アルバム「WW3」で妻との破局を告白

何かとお騒がせなニュースが絶えないラッパー兼実業家のカニエ・ウェスト(本名:イェ)は、木曜日にリリースされた新ソロアルバムに収録された楽曲「BIANCA」において、妻・センソリとの結婚生活に問題があることを示唆している。
カニエ・ウェストの新アルバムは、カニエ・ウェストが近年の一連の公の場での暴言の後、妻ビアンカ・センソリと別れたことを示している。
木曜日にリリースされたアルバム「WW3」の楽曲「BIANCA」には、額面通りに受け取ると、彼の結婚生活で起こっていることについて率直で正直なウェストの歌詞が含まれている。ウェストとセンソリは、彼女がファッション&ライフスタイルブランド「Yeezy」のスタッフだった時に出会い、2022年に結婚した。
この新曲でウェストは、センソリに彼のもとに戻ってくるよう懇願し、破局の原因として彼のツイートに言及している。また彼らの関係をショーン ・“ディディ”・コムズと元恋人で彼から暴力を受ける動画が晒されたキャシー・ヴェンチュラの関係に例えている。
「俺のベイビーは逃げた、俺を施設に入れようとした、病院には行かない、俺は病気じゃない、理解できない」とカニエ・ウェストは歌っている。また、「彼女はパニック発作を起こしている、俺のツイートの仕方が気に入らない、ビアンカが戻るまで俺は一晩中起きている、眠りにつかない、彼女がどこにいるのか本当にわからない」とも。
妻・センソリの両親についても「彼らは俺に隠遁させたがっている、彼らは俺に出てこいと言っている」とし、ディディとキャシーに関しても「俺たちは新しいキャシーとディディらしい」との歌詞が見られる。
ウェストはさまざまな話題について物議を醸すメッセージをツイートする傾向がある。これにより、彼のブランド「Yeezy」はAdidasとの収益性の高い契約を失った。反ユダヤ主義的な暴言がスポーツウェアブランドによって許容限度を超えていると判断されたためである。
ウェストの反ユダヤ主義的な傾向は2月のグラミー賞授賞式後にXに再び投稿され、センソリがウェストと一緒に立ちながらコートを脱ぎ、”ほぼ全裸ルック”を披露したグラミー賞レッドカーペットの後、新たな論争を引き起こした。
米『ハリウッド・リポーター』は木曜日(米時間)の朝、真相を確認するために夫妻の代理人に連絡したが、すぐには返事がなかった。
もし曲の内容が事実なら、彼のXでの投稿が婚姻関係の破綻のきっかけになった可能性がある。約2週間前に投稿され、現在は削除されている暗号めいたツイートで、ウェストは自身の夫婦問題を示唆していた。
「裏切りのリストを見たとき、俺は人々の戦略の一部に過ぎなかったことに気づいた、俺は愛という言葉が愛を意味すると思っていたが、実際にはチャンスを愛するという意味だった」と彼はツイートしていた。
「俺は心と頭で決断を下す。だから心が傷つくと頭も傷つく。だからその夜、授賞式に行くためにヘネシーを飲んだ。あまりにも多くの平手打ちを顔に受けた」と彼はXの投稿で続けた。
グラミー賞での騒動の後、そしてウェストが自身のファッションブランドで鉤十字デザインのTシャツを販売し始めた際に、ウェストとセンソリ夫婦は破局したという噂が広まったが、夫妻の代理人は米『ハリウッド・リポーター』に対し、報道には根拠がなく、夫妻はバレンタインデーを一緒に過ごすことを楽しみにしていると発表していた。
その後もウェストは、3月18日にXの投稿でジェイ・Zとビヨンセの双子の子どもたちの知性に疑問を呈して話題になった。しかし翌日には、これを撤回し、Xにて「ジェイ・Zを愛しており、申し訳なく思う」と謝罪していた。
Xに掲載された「WW3」の11曲にわたる曲目リストからは、彼の妻だけが話題になっているわけではないことを示唆してているようだ。タイトルの中には「Jared(ジャレッド)」と「Cosby(コスビー)」という曲名があり、それぞれトランプ大統領の娘イヴァンカ・トランプの夫ジャレッド・クシュナーと、性的暴行事件で有罪判決を受けたコメディアンで俳優のビル・コスビーへの言及の可能性がある。
もう1つの曲は「Virgil Let Me Down」という題名で、ファッションデザイナーの故ヴァージル・アブローへの言及と思われる。アブローは2009年にフェンディでインターンをしていた時にウェストと出会い、その後ウェストのクリエイティブエージェンシーであるDondaで共に働いていた。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら。
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