『YOU―君がすべて―』4シーズン完全ガイド:ジョー・ゴールドバーグの血塗られた過去を総まとめ

最終となる第5シーズンの配信が4月24日より開始。シーズン5を見る前に、ジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)のすべての執着、恋人、そして犠牲者から、Netflixの大ヒットドラマ『YOU ―君がすべて―』の第1シーズンから第4シーズンまでを振り返る。
【この記事には『YOU―君がすべて―』第1~4シーズンのネタバレが含まれています】
ハロー、ユー。 そう、あなたのことだ。Netflixの『YOU―君がすべて―』待望の第5シーズン&最終シーズンを辛抱強く待っているあなたへ。
4月24日の新シーズン配信を機に、米『ハリウッド・リポーター』は『YOU―君がすべて―』の第1シーズンから第4シーズンまであなたが忘れているかもしれないことをすべておさらいする。ジョー・ゴールドバーグ(バッジリー)は各シーズンで何度も生まれ変わったようなものだからだ。
数々の執着、恋人、犠牲者…ジョーには血塗られた過去がある。彼の旅はアメリカ中を巡り、さらには海外にまで及んだ。しかし、来たる『YOU―君がすべて―』シーズン5では、ジョーはすべての始まりの地、ニューヨークに戻る。
「壮大な第5シーズン&最終シーズンでは、ジョー・ゴールドバーグがニューヨークに戻り、幸せな結末を楽しもうとする…しかし、彼の完璧な生活は過去の亡霊と彼自身の暗い欲望によって脅かされる」と『YOU―君がすべて―』シーズン5のあらすじには記されている。
最新であり最終シーズンの予告編では、ジョーが第4シーズンで出会ったケイト(シャーロット・リッチーが再演)と幸せな生活を送っているように見える。予告の中で「自分がニューヨークで最も幸運な男になるなんて、誰が想像しただろう?」と問いかける。しかし、本当の疑問は…ジョーにどれだけの幸運が残されているのだろうか?その問いに答えるために、第1シーズン以降のジョー・ゴールドバーグに関するすべて(彼の恋人たち、犠牲者たち、そしてその間のすべて)を振り返ってみよう。
『YOU―君がすべて―』シーズン1
初めての…恋?被害者?殺人?ジョーはおそらくこれらすべてにイエスと言えるだろう。『YOU―君がすべて―』のシーズン1では、ジョーの捻じれた物語がすべて始まった場所である。当初、彼はニューヨークの書店マネージャーとして働く、優しく友好的な男性として登場したが、視聴者はジョーの内なる思考のナレーション「ハロー、ユー」の声とともに、本当のジョーを知り始める。
第1シーズンでは、ジョーは同じ書店で働く、作家志望のグィネヴィア・ベック(エリザベス・レイル)に執着するようになる。彼女をストーキングし始め、SNSをチェックし、アパートの外から見張る。彼女と一緒にいるために彼女の人生の操作さえするが、ベックはジョーの執着に気づかず、2人の関係が普通のロマンチックな関係だと信じている。
彼女を守る目的で、彼の邪魔となる問題や人々を排除していくうちに、彼自身の極端な独占欲も問題だと傷付き、最終的にはベックを殺害することになる。そして彼はベック殺害の罪を彼女のセラピスト、ニッキー博士(ジョン・ステイモス)になすりつける。
ベックの他に、シーズン1でジョーが殺害した犠牲者には、ベックの最初の恋人ベンジー(ルー・テイラー・プッチ)、ベックの親友ピーチ(シェイ・ミッチェル)、そしてジョーの隣人ロン(ダニエル・コスグローヴ)。また、フラッシュバックとして、ジョーの元恋人キャンディスと関係を持ったイライジャ(エステバン・ベニート)を殺害する様子も描かれる。
『YOU―君がすべて―』シーズン2
ベックを殺害した後、ニューヨークからロサンゼルスに逃亡したジョーは、「ウィル・ベッテルハイム」と名乗り、暴力的な行動を抑制しようと試みるが、第2シーズンでもすぐに「執着しすぎる殺人者」という習性に戻ってしまう。
新しい生活に適応する中、ジョーは15歳の隣人エリー(ジェナ・オルテガ)と出会う。彼女は姉のデライラ(カルメラ・ズンバド)と暮らしている。エリーの親があまり娘に関心を持っていないと気づいたジョーは、彼女の面倒を見ることをが自分の使命と考えだす。同時に、ラブ・クイン(ヴィクトリア・ペドレッティ)という女性に夢中になり始め、彼女の複雑な裕福な家族(彼女の兄フォーティを含む)とも上手く付き合わなければならない。ラブにより深く惹かれるにつれ、彼は自分の暗い過去を明かし始めると同時に、ラブが思っていた以上に自分に似ていることを知る。このシーズンでの殺人者はジョーだけではなかったのだ。
ラブは最終的に、ジョーの秘密を守るため、箱の中に閉じ込められていたデライラを殺害する。彼女はまた、ジョーについて多くを知り過ぎている彼の元恋人キャンディス(アンバー・チルダーズ)も殺害する。そしてジョーも彼女の殺害リストに加わることになる。本物の「ウィル」を探す債権回収人のジャスパー(スティーブン・W・ベイリー)や、小児性愛者の噂があるコメディアンのヘンダーソン(クリス・デリア)もそのリストに入っている。フラッシュバックでは、若きジョーが母親を虐待していた恋人を殺したことも明らかになる。
ラブの殺人鬼の一面を知ったジョーは、彼女への幻想が崩れ、最初のチャンスで彼女を排除しようと企む。しかし、ラブが彼の子供を妊娠していることを明かしたとき、彼は思いがけない展開に直面する。
『YOU―君がすべて―』シーズン3
ジョーとラブは決して「普通」ではないが、シーズン3では、カリフォルニアの小さな町で暮らす「普通」の家族として過ごそうとする。しかし案の定、すぐに彼らの本性が現れる。
2人は転居先で、産まれたばかりの息子ヘンリーを育てる一方、ジョーは隣人のナタリー(ミカエラ・マクマナス)に興味を持ちだす。ラブはジョーの言動を見張り、ジョーがナタリーと親密になるのを防ごうとしながら、2人の「完璧な家族」のイメージを維持しようと努力する。次にジョーは、地元の図書館司書マリエンヌ(タティ・ガブリエル)に執着するようになる。しかし、ラブにジョーとの不倫に気付かれたマリエンヌは、ラブに殺害されそうになるが間一髪で逃れ、マリエンヌは娘のジュリエットを連れてパリへ逃げることになる。憤慨したラブとジョーは喧嘩をし、ジョーがラブを殺すという暴力的な夜へとつながる。
衝撃的な内容ではあるが、やはりジョーとラブの関係は真実の愛ではなかったようだ。
シーズン3では、ジョーはマリエンヌの元夫ライアン(スコット・マイケル・フォスター)を殺害し、ラブは隣人ナタリーを殺害する。ラブはまた、彼らの息子ヘンリーに麻疹をうつした子どもの父親、ギル(マッケンジー・アスティン)を、ガラスの檻に閉じ込め、罪悪感に苛まれたギルは自ら命を断ち、ナタリー殺害の罪を着せられることになる。
『YOU―君がすべて―』シーズン4
シーズン4では、ジョーは遂に「新しい国、新しい自分」に出会えたと言う。ラブ殺害の後、自分の死を偽装してカリフォルニアからロンドンに逃亡した彼は、「ジョナサン・ムーア」という偽名で大学教授として働き始める。しかし、名前を変えるだけでは過去から逃れられないことをすぐに悟る。
当初、ジョーは第3シーズンで執着していたマリエンヌを探そうとするが、最終的には彼女を解放し、前進することになる。その後、ケイト(シャーロット・リッチー)という裕福な女性に注目し、彼女の友人や生活とつながろうとして、彼女の友人関係の中心に自分を位置づける。ジョーはケイトに夢中になるだけでなく、地位と権力を持つ新しい公的な人格を作り出す機会だと認識し、暗い過去を隠し続ける。
しかし、ジョーの暗い過去は自分が気付かない時でさえ、常につきまとう。シーズン4では、ジョーが(そして視聴者も)彼が新しい人格と暴力的な傾向を現すにつれて、彼の自分との戦いを深く覗き込むことになる。また、ジョー以外の別の殺人者がいると信じさせられるが、実際には彼の頭の中にいる架空の人物であり、彼自身の暗い衝動の表れである。彼は最終的に、殺人を犯しているのは自分自身であり、リース・モントローズ(エド・スペリーアス)という幻覚であることに気づく。
シーズン4では、ジョーはさらに多くの人々を殺害し、自分自身でも気付いていなかった殺人も明らかになる。本物のリース・モントローズ、同僚の大学講師マルコム(スティーブン・ヘイガン)、アーティストのサイモン(エイダン・チェン)、レディ・フィービーの運転手兼ボディガードのヴィック(ショーン・パートウィー)、ケイトの友人ジェマ(イヴ・オースティン)、ケイトの父親トム・ロックウッド(グレッグ・キニア)、トム・ロックウッドの運転手ヒューゴ(クレイグ・マクギンレイ)、そしてジョーの学生エドワード(ブラッド・アレクサンダー)。エドワードの死に関しては、ジョーは彼の別の学生ナディア(エイミー=リー・ヒックマン)に殺人の罪を着せ、ナディアは刑務所に行くことになる。ジョーは、マリエンヌを殺したと思っているが、彼女は実は逃げることに成功していた。
『YOU―君がすべて―』シーズン5ではどの様な展開が待っているのか、期待が高まる。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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