トム・クルーズ『アイズ ワイド シャット』の出演にニコール・キッドマンを推薦「彼女は素晴らしい女優だ」

トム・クルーズは、離婚から約25年が経った今もなお、元妻ニコール・キッドマンを高く評価している。
最近のSight and Sound(The Independent経由)とのインタビューで、トム・クルーズは1999年の映画『アイズ ワイド シャット』を振り返り、自身が演じたビル・ハーフォードの妻アリス役に、スタンリー・キューブリック監督のもと、ニコール・キッドマンを推薦した経緯について語った。
「スタンリー・キューブリックの家まで飛んで行って、裏庭に着陸したんだ。前日に脚本を読んで、その日は一日中その話をして過ごしたよ。スタンリー・キューブリックの映画はすべて知っていた」とトム・クルーズは振り返る。「それからは、スタンリー・キューブリックと僕が互いを知る時間だった。そしてその中で、アリス役にはニコールがいいんじゃないかと提案した。だって、彼女は明らかに素晴らしい女優だからね。」
トム・クルーズはこの作品に強い情熱を注いでおり、撮影が当初の予定を大きく超える長期間に及んだにもかかわらず、スタンリー・キューブリックに「たとえどんなことがあっても、この映画は絶対にやり遂げよう」と伝えたという。
『アイズ ワイド シャット』は、主人公ビル・ハーフォード医師が、妻アリスから「昨夏、浮気を考えたことがある」と告白され、衝撃を受けるところから物語が始まる。動揺したビルは、その夜ニューヨークの街をさまよう奇妙な一夜の旅に出て、やがて謎の秘密結社が開く仮面オルギーに潜入することになる。本作は、スタンリー・キューブリックが1999年に70歳で亡くなる前に手がけた最後の作品となった。
『ミッション:インポッシブル』シリーズで知られるトム・クルーズは、「この作品はとても興味深いと思ったし、自分自身でその経験をしてみたいと思った」と振り返っている。「映画に取り組むときは、参加を決める前に綿密なリサーチをして、関わる人たちとしっかり時間をかけて向き合う。相手が何を必要としていて、何を望んでいるのかを理解し、自分のことも理解してもらったうえで、どうやって一緒に特別なものを作り上げていけるかを探るんだ。」
かつてニコール・キッドマンは、『アイズ ワイド シャット』でトム・クルーズと共演したことが、当時の結婚生活に対して「ネガティブな感情」を呼び起こしたのかどうかについて言及している。観客の中には、劇中の夫婦関係と現実の2人の関係を重ねて見る人もいたためだ。
「それは世間が作り上げた物語には合っているかもしれないけど、私はまったくそうは感じていなかった」とニコール・キッドマンは2020年の『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで語っている。「私たちはあの作品の間、幸せな結婚生活を送っていたわ。」
現在はカントリー歌手のキース・アーバンと結婚しているニコール・キッドマンだが、トム・クルーズとは11年間の結婚生活を経て、2001年に離婚している。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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