嵐・二宮和也、主演の『8番出口』でカンヌ初参加「貴重な経験。いい思い出に」
嵐の二宮和也が主演する『8番出口』が19日、第78回カンヌ映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門で公式上映された。
世界累計で170万ダウンロードを誇る人気ゲームの実写映画化。今年3月に二宮の主演と30秒の特報が公開されると、Xのポストが2900万インプレッションを超える爆発的な反響を得た。
地下鉄駅の構内から8番出口を目指す主人公が、何度も同じ場所に戻ってしまうという無限ループの設定のみでストーリーの詳細は明かされていないが、既にヨーロッパ、アジア20の国と地域での配給が決定。この日の上映も深夜にも関わらず映画祭のメイン劇場リュミエールの2300席が完売となった。
カンヌ初参加の二宮は共演の小松菜奈、川村元気監督らとレッドカーペットに登場。多くの海外メディアからの呼び掛けに笑顔で手を振って応え、カメラのフラッシュを気持ち良さそうに浴びた。「評判が直にくると思うので、厳しい現実が待っているかもしれませんが、それも含めて皆でドキドキ、そわそわできるのはここでしか味わえない体験」と観客の反応を期待した。
世界初披露となる上映は、エンドロールが流れ始めると同時に拍手が沸き起こり、明転後のスタンディングオベーションは8分に及んだ。二宮は、「カンヌの皆さんに温かく受け入れてもらえて良かったです。海外で映画を見るのは初めてなので貴重な経験ができましたし、何よりいい思い出になりました」と満足げに話した。
小松は、「拍手で盛り上げてくれた観客の皆さんと同じ空間で一緒に映画が見られたことはとても意味のあることですし、真剣に作品に向き合ってきて良かったなという報われた気持ち。胸が熱くなりました」と感涙。川村監督も、「拍手がたまらなかったです。このために映画作っているのだなあ、という気持ちになりました」と声を弾ませた。
『8番出口』は、8月29日に全国で公開される。
- ⓒKazuko Wakayama
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記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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