『glee/グリー』『デスパレートな妻たち』出演ヴァレリー・マハフェイ71歳で逝去

エミー賞受賞の実力派女優ヴァレリー・マハフェイ
テレビドラマ『たどりつけばアラスカ』『デスパレートな妻たち』『ヤング・シェルドン』『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』などで知られるエミー賞受賞俳優のヴァレリー・マハフェイが現地時間5月30日(金)、ロサンゼルスで死去したことがわかった。享年71歳だった。
広報担当のジリアン・ロスコーによると、ヴァレリー・マハフェイはがんとの闘病の末に息を引き取ったという。
個性派キャラクターで愛された演技派女優
エミー賞受賞作『たどりつけばアラスカ』での代表的役柄
マハフェイは風変わりなキャラクターを演じることで知られていた。1991年から1994年にかけて、エミー賞受賞の人気ドラマ『たどりつけばアラスカ(別名:ノーザン・エクスポージャー アラスカ物語)』に3シーズンにわたって出演し、心気症患者のイブ役を演じた。この役はアダム・アーキンが演じるキャラクターの妻であり、1992年には本作品で助演女優賞エミー賞を受賞している。
1979年から1980年にかけて米NBCで放送された昼ドラ『The Doctors』では、デイタイム・エミー賞にノミネートされた。
近年の代表作での活躍
- 『デスパレートな妻たち』(2006-2007年)- シーズン3でオーソンの最初の妻アルマ役
- 『ヤング・シェルドン』(2017-2020年)- 高校生になったシェルドンのホームルーム担任および英語教師ヴィクトリア・マケルロイ役
- 『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』(2019-2022年)- 主役ジェン(演:クリスティナ・アップルゲート)の義母ローナ役
最近では、Apple TV+のスリラードラマシリーズ『エコー3』にも出演していた。
舞台からテレビまで幅広い活動歴
ブロードウェイでのキャリア開始
ニューヨークで演技キャリアをスタートさせ、1976年から1984年にかけてブロードウェイに6回出演した。主な舞台作品には、ラウル・ジュリア主演の『ドラキュラ』や、ハロルド・プリンス演出の『プレイ・メモリー』がある。
パブリック・シアターでの『トップ・ガールズ』とミネッタ・レーン・シアターでのアラン・ベネットの『トーキング・ヘッズ』でオビー賞を受賞。また、モーガン・フリーマンと共演した『オセロー』のデズデモーナ役や、トム・ハルスと共演した『ロミオとジュリエット』のジュリエット役がある。
多彩な映画・テレビ出演歴
テレビ出演作
- 『glee/グリー』(2011-2013年) – ジェイマ・メイズ演じるエマ・フィルズベリーの母親役ローズ。
- 『デビアスなメイドたち』(2013-2015年) – マイケルの元妻オリヴィア・ライス役
- その他『アリー my Love』『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』『ER緊急救命室』など
映画出演作
映画ではコメディ作品『ジャングル 2 ジャングル』(1997年)、『シービスケット』(2003年)、トム・ハンクス主演『ハドソン川の奇跡』(2016年)などに出演した。
夫からの愛情深い追悼メッセージ
マハフェイの遺族は、夫ジョセフ・ケルと娘のアリス。夫ケルは声明で「私は人生の愛を失い、アメリカは最も愛すべき女優の一人を失った」と述べている。
ヴァレリー・マハフェイは40年以上にわたる演技キャリアを通じて、舞台、テレビ、映画で個性的なキャラクターを演じ続けた実力派女優だった。特に風変わりで複雑な女性役を得意とし、視聴者に強い印象を残す演技で愛され続けた。エミー賞受賞をはじめとする数々の受賞歴が示すように、アメリカのエンターテインメント界において欠かせない存在だった女優の訃報は、多くのファンや関係者に深い悲しみをもたらしている。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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