ディディに有罪判決:売春目的の人身輸送で最長20年の懲役、性的人身売買は無罪

Sean “Diddy” Combs at a public event before his conviction for prostitution-related trafficking charges in 2025
Sean “Diddy” Combs at a public event before his conviction for prostitution-related trafficking charges in 2025
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音楽界の大物として知られる ショーン・“ディディ”・コムズ(通称:P・ディディ、55歳)が、連邦裁判所で分割判決を受けたことが明らかになった。P・ディディことショーン・“ディディ”・コムズ有罪のニュースは音楽業界に大きな衝撃を与えている。

今回の裁判で ショーン・“ディディ”・コムズが有罪となったのは、売春目的の輸送罪。一方で、検察側が6週間かけて立証を試みた性的人身売買罪や組織犯罪共謀罪(RICO法違反)については無罪となった。

有罪内容と量刑の可能性

  • 有罪判決:売春目的人身輸送罪(最長20年の実刑可能性)
  • 無罪判決:性的人身売買罪、組織犯罪共謀罪

1990年代から2000年代にかけて「パフ・ダディ(Puff Daddy)」としてヒップホップシーンを席巻し、後に「ディディ(Diddy)」としても活動してきたショーン・コムズ。ディディ有罪の報道は、長年のキャリアに大きな影を落とす形となった。

陪審員の評決とディディ裁判の法廷内の様子

12人の陪審員は12時間以上の審議を経て判決を読み上げ、検察側が主張した「ショーン・コムズが自身の会社を犯罪組織として運営し、性的人身売買を行った」という点については退けた。

判決が読み上げられた瞬間、ショーン・“ディディ”・コムズの有罪が確定したことを受けて、彼は法廷で椅子の前にひざまずき、祈りを捧げたという。その後、傍聴席に向かって拍手を送り、会場は一時騒然となった。

ディディ裁判に対する弁護団と検察のコメントと反応

ディディの弁護団を率いるマーク・アグニフィロ氏は、「コムズ氏はこの判決で命を与えられた。法廷が課すどのような義務も誠実に守る」とコメントした。

一方、検察側のモーリーン・コミー氏は、「ショーン・コムズ(ディディ)容疑者の有罪が確定した以上、釈放すべきではない」として収監を主張。最終的な判決で最大20年の実刑判決を求めている。

6週間にわたるディディ裁判の経過と注目証言

裁判はマンハッタンの連邦裁判所で行われ、検察はディディが自社を通じて女性を人身売買し、虐待していたと主張。複数の証人、特にR&B歌手のカサンドラ・ヴェンチュラ(芸名:キャシー)や匿名女性「ジェーン」の証言が注目を集めた。

陪審員は最終的に、性的人身売買の立証には至らなかったが、ディディを有罪へと導いた人身輸送罪の輸送罪については証拠が十分と判断された。

ディディ有罪に対する被害者側の公式声明と反応

キャシーの弁護士ダグラス・ウィグドー氏は「陪審員は性的人身売買では有罪にしなかったが、キャシーの勇気ある証言がディディ有罪の道を開いた」と声明を発表。エンタメ業界における“沈黙の壁”を壊す一歩だと強調した。

今後の判決とディディの釈放可否の見通し

ショーン・“ディディ”・コムズの釈放をめぐりは弁護側と検察側で攻防が続いており、判事は両者の主張を精査したうえで、数週間以内に判決と釈放の可否を判断する予定だ。

ディディ有罪が音楽業界に与える影響と波紋

ヒップホップ界の象徴的存在として知られるショーン・“ディディ”・コムズ(別称:P・ディディ)が有罪判決を受けたことは、業界に大きな波紋を広げている。ファンの間でも「ディディ有罪」という現実をどう受け止めるか、議論が続いている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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