山田洋次監督最新作『TOKYOタクシー』に蒼井優、迫田孝也、優香らが出演
山田洋次監督の91作目となる最新作『TOKYOタクシー』に、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、笹野高史することが8日、発表された。
2022年のフランス映画『パリタクシー』を原作。東京・柴又からタクシーに乗って神奈川・葉山に向かう高野すみれが、運転手の宇佐美浩二に「いくつか寄ってみたい所がある」と告げ、自らの過去を語り始めたことから2人の人生が大きく動いていくヒューマンドラマ。すみれを倍賞千恵子、宇佐美を木村拓哉が演じる。
蒼井は若き日のすみれを演じる。山田監督とは18年『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』以来6度目のタッグとなり、「現場は優しさと緊張感に満ちた夢のような日々で、撮影が終わってしまい本当に寂しいです。回想シーンでの登場が多かったですが、分かりやすさと記号的にならないよう、バランスを意識して撮影に臨めたと思います」と手応えがあった様子だ。
すみれの結婚相手で、彼女の人生に不穏な影を落としていく小川毅を演じるのが迫田。こちらも3度目の山田組で、「俳優を志すきっかけとなった山田監督との仕事は、一瞬一瞬が特別でした。常に集中して、充実感のある現場だったので無事に撮影を終えられて今はホッとしています」と安どの表情を見せた。
宇佐美の妻・薫役は優香で、初の山田組に「とにかく緊張の連続でしたが、山田監督には手の動きや言葉遣いまで丁寧に演出していただきました」と感謝。2人の娘・奈菜役の中島も、「山田監督からご指導をいただけたことに、光栄な気持ちと喜びでいっぱいです」としみじみ話した。
今年配信されたNetflixドラマ『恋するムービー』、『おつかれさま』などで注目されたイは、すみれの初恋の相手キム・ヨンギ役で日本映画初出演。「短い撮影期間でしたが、いろいろな感情が入り混じる楽しい経験をさせていただきました。特に山田監督の感情豊かなディレクションは役を演じやすくしてくださった」と最敬礼だ。
すみれの司法書士役の笹野は、19年『男はつらいよ お帰り 寅さん』以来6年ぶりの山田組。「山田監督は、年齢を重ねられても変わらず熱心にご指導くださり、何度も撮り直しやリハーサルを重ね大汗をかきました。まるで故郷に帰ってきたような温かい日々で、毎日が本当に楽しかったです」と振り返っている。
『TOKYOタクシー』は、11月21日に全国で公開される。
記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
【関連記事】
- 山田洋次監督最新作『TOKYOタクシー』で倍賞千恵子&木村拓哉が共演
- 2025年公開の邦画まとめ:『鬼滅の刃』最新作も!あの人気漫画の実写化、大ヒット作の続編まで注目作が勢ぞろい
- 木村拓哉『グランメゾン・パリ』公開に寂しさありつつも「何度もこのコースを味わって」
- 【夏フェス特集!】野外イベントの注意点と必需品を紹介|ハンディ・首掛け扇風機、熱中症対策グッズなど
- 【プライムデー開催中!】Kindleセール|2025年7月夏アニメの原作おすすめマンガ15選