『トワイライト』監督が告白「大ヒット後のご褒美は“ミニカップケーキだけ”」──ハリウッドの男女格差を語る

映画『トワイライト〜初恋〜』(2008年)の監督キャサリン・ハードウィックが、ハリウッドにおける男女監督の待遇差について語った。英紙『ガーディアン』のインタビューで明かされた内容が注目を集めている。
ハードウィックによれば、『トワイライト〜初恋〜』が公開された当初、制作スタジオのサミット・エンターテインメントは3,000万ドル(約48億円)の興行収入を見込んでいた。しかし実際には、世界で4億843万ドル(約655億円)という大ヒットを記録した。
にもかかわらず、彼女がスタジオから受け取った“祝福のギフト”はミニカップケーキひとつだけだったという。
「ギフトであふれた部屋に通され、みんながスタジオの成功を祝っていた。私には箱が手渡されて、中を開けたらミニカップケーキが1つだけ入っていた」と彼女は語る。
ハードウィックは、男性監督であればヒット作のあとに「車や3本契約、あるいは次の企画を自由に選べるチャンス」が与えられることもあるとし、自身との扱いの差を指摘した。
また、キャリアの早い段階で「女性監督には次の仕事も与えられず、自由に作品を撮るチャンスもほとんどない」と痛感したと述べている。
彼女がシリーズで監督を務めたのは第1作のみであり、第2作『ニュームーン/トワイライト・サーガ』以降は男性監督が後を引き継いでいる。
ハードウィックは2023年、『トワイライト』15周年のインタビューでも「最初の作品に最もインスピレーションを感じた」と語っており、続編にはそれほど強い関心はなかったと説明している。
「恋に落ちる高揚感は、まるでドラッグのよう。頭がくらくらするような陶酔感を映像で表現したかった」と語り、今も多くのファンに愛されている作品であることに誇りを感じているという。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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