SF映画『ジャッジ・ドレッド』の制作企画が進行中!タイカ・ワイティティが監督として関与

左:タイカ・ワイティテ Getty Images; oe Alblas/©Lionsgate/Courtesy Everett Collection
左:タイカ・ワイティテ Getty Images; oe Alblas/©Lionsgate/Courtesy Everett Collection
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“ジャッジ・ドレッド”とタイカ・ワイティティ。この2つの名前が、今年最も注目される企画の1つとして、今週ハリウッド市場に登場した。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)および『ジョジョ・ラビット』(2019年)の監督であるタイカ・ワイティティが、人気かつ暴力的な英国コミックのキャラクター“ジャッジ・ドレッド”を新たに映画化する長編作品の監督として関与している。

そして、『フォール・ガイ』(2024年)および『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)といった作品で知られ、アクション映画に満ちた経歴を持つ脚本家ドリュー・ピアースが、脚本執筆者として関与している。

プロデューサーには、“ジャッジ・ドレッド”の権利を有するRebellion Developmentsの関係者であるクリス・キングスリー、ジェイソン・キングスリー、ベン・スミス、Vertigo Entertainmentのロイ・リー、ジェレミー・プラット、ナタリー・ヴィスクソー、そしてピアースが含まれている。

タイカ・ワイティティ 写真: ©MICHAEL KOVAC/THE HOLLYWOOD REPORTER VIA GETTY IMAGES
タイカ・ワイティティ 写真: ©MICHAEL KOVAC/THE HOLLYWOOD REPORTER VIA GETTY IMAGES

関係者によれば、ピアースとワイティティは共にその原作本を読んで育った友人同士であり、長年にわたって一緒に取り組むプロジェクトを探し続けてきたという。

“ジャッジ・ドレッド”は1970年代後半に、脚本家John WagnerとアーティストのCarlos Ezquerraによって創作され、英国の週刊アンソロジー誌『2000 AD』上にて初登場したキャラクターである。彼は、暗く荒廃した未来都市「メガ・シティ・ワン」における警察官であり、法執行機関の一員として、判事、陪審、そして処刑人という三つの権限を一身に持つことが許されている。

漫画 “ジャッジ・ドレッド” Brian Bolland/Rebellion
漫画 “ジャッジ・ドレッド” Brian Bolland/Rebellion

キャラクターおよびその物語は、極端化された司法制度への風刺であった。“ジャッジ・ドレッド”は非常に高い人気を博し、さらなる短編漫画やシリーズ、ビデオゲーム、ボードゲーム、書籍、さらには英国における郵便切手にまで展開された。累計で1億冊を超えるコミックおよびグラフィックノベルが販売されたとされている。

アレックス・ガーランド監督、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』ジャパンプレミア
アレックス・ガーランド監督、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』ジャパンプレミア

このキャラクターは1995年、シルヴェスター・スタローン主演の大作映画として、ハリウッドによる豪華な映像化がなされたが、評価は芳しくなかった。対照的に、カール・アーバンを主演に迎え、『28日後…』(2003年)の脚本家であり、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年)の脚本および監督も務めたアレックス・ガーランドによる脚本で制作された映画『ジャッジ・ドレッド』(2012年)は、より好意的な評価を受けた。

あらすじはまだ明らかにされていないが、この企画の売り込みは、これまでの映像化作品よりもむしろ原作コミックからの影響を強く受けていると言われており、原作コミックの世界観やダークユーモアの要素に重点を置いているとされている。

本作は、楽しいSFブロックバスターでありながらも、現代の文化的状況に語りかける作品となることを意図している。また、この映画を起点として、複数の映画や番組を通じて多様なプラットフォーム上で展開されうる「ドレッド・ユニバース」を立ち上げたいという願望もある。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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