美しくも過酷な時代を描く『トレイン・ドリームズ』予告編解禁

フェリシティ・ジョーンズとジョエル・エドガートン、『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』より Adolpho Veloso/Courtesy of Sundance Institute
フェリシティ・ジョーンズとジョエル・エドガートン、『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』より Adolpho Veloso/Courtesy of Sundance Institute
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クリント・ベントリー監督の『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』の予告編が木曜日に公開された。

本作でジョエル・エドガートンは、20世紀初頭の木こり兼鉄道作業員ロバート・グレイニアを演じており、彼は急速に変化するアメリカと対峙することになる。

フェリシティ・ジョーンズはグレイニアの妻グラディス役を演じており、ウィリアム・H・メイシーケリー・コンドンも出演している。このドラマは、デニス・ジョンソンの受賞歴のある中編小説を原作としている。

予告編の中で、物思いにふけるグレイニアは「年月がどこへ消えていくのか、私にはわからない」と語る。その言葉とともに、彼が列車に乗って移動する場面や、長い斧を手に巨大な木々を見つめ、伐採しようとする場面が映し出される。

アーン・ピープルズという爆発物の専門家を演じるメイシーは、20世紀初頭のアメリカにおいて、外の世界が彼らの穏やかで伝統的な暮らしに急速に押し寄せてくる中、そこに詩のような美しさを見出している。

「この世界は、精緻に縫い合わされているんだ。一本の糸を引けば、それが物事の模様にどう影響するか、我々にはわからない」と、メイシー演じる人物は焚き火のそばで語る。

『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』は、ブラック・ベア・ピクチャーズが資金提供および製作を行った作品であり、サンダンス映画祭で初上映されたのち、国際プレミアとしてトロント映画祭で上映される予定である。

本作は、アカデミー賞にノミネートされた映画『シンシン/SING SING』(2025年)で共に仕事をした後に、クリント・ベントリー監督がグレッグ・クウェダーと共に執筆した脚本に基づき、ベントリーが監督を務めている。

ベントリー監督は本作について、監督声明の中で次のように述べている。

「ほとんどの人は、歴史に大きな影響を与えることはないと思う。それでも、私たちはとても深くて、美しい人生を生きていくのだ。ロバート・グレイニアの物語が特別なのは、それが1人の人間の人生に焦点を当てている。同時に、まわりの世界がたえず変わっていく中で、なんとか前に進もうとする人間の姿という、誰もが共感できるものがあるからだ。まだ生きているのに、自分だけ取り残されていくようにも感じられる」

『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』について、米『ハリウッド・リポーター』のチーフ映画批評家デヴィッド・ルーニーはサンダンス映画祭でのレビューにおいて次のように述べた。

「大げさに聞こえるかもしれないが、この完璧に構成された映画を心から愛している。ベントリーを、アメリカにとって欠かせない映画作家の一人へと押し上げる作品である」

『トレイン・ドリームズ(原題:Train Dreams)』のプロデューサーは、マリッサ・マクマホン、テディ・シュワルツマン、ウィリアム・ジャノウィッツ、アシュリー・シュライファー、マイケル・ハイムラーであり、エグゼクティブ・プロデューサーにはジョエル・エドガートン、スコット・ヒンクリー、グレッグ・クウェダー、ジョン・フリードバーグが名を連ねている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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