『ファンタスティック4』全米初登場1位で158億円、マーベル快進撃!7月25日から27日の全米興行収入トップ20

MCU版『ファンタスティック4』、シリーズ最高の滑り出しに
マーベル・スタジオによる新作映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が、全米で1億1800万ドル(約158億円)、全世界で2億1800万ドル(約345億円)を稼ぎ出し、好調なスタートを切った。長らく休眠状態にあった本シリーズだが、今回のリブートはマーベルにとってもファンにとっても大きな勝利となった。
これまで20世紀フォックスが手がけていた同シリーズは、今回初めてマーベル・スタジオが製作を担当。ここ数年、作品の不振が続いていたマーベルにとって、『デッドプール&ウルヴァリン』以外で久々のヒットとなった。
『スーパーマン』に並ぶ好成績、初日76億円超え
本作のオープニング成績は、DCとワーナー・ブラザースによる新作『スーパーマン』の2億2000万ドル(約348億円)とほぼ同等である。特に初日は5700万ドル(約76億円)を記録し、週末の全米興収は1億2000万〜1億2500万ドル(約161〜168億円)に達するとの予測もあったが、結果は1億1800万ドルで着地した。
観客動員の伸び悩みは見られたものの、マーベルにとっては2019年以降で最高水準のオープニング成績となっており、好調な滑り出しである。
原点回帰が奏功 1960年代風の映像とキャラクター重視が高評価
物語は、天才科学者リード・リチャーズ(演:ペドロ・パスカル)とその妻スー・ストーム(演:ヴァネッサ・カービー)、その弟ジョニー(演:ジョセフ・クイン)、友人ベン・グリム(演:エボン・モス=バクラック)が宇宙探査中に異常な宇宙嵐に巻き込まれ、超能力を得て地球に戻るところから始まる。彼らはすでに世界的ヒーローとなっているが、シルバーサーファー(演:ジュリア・ガーナー)の警告により、地球滅亡の危機を回避すべく再び宇宙へと向かう。
1960年代のレトロな映像美と、過剰なCG演出に頼らずキャラクターに焦点を当てた展開が評価されており、観客スコアはRotten Tomatoesで93%、CinemaScoreではA−を獲得している。
米『ハリウッド・リポーター』の批評家デヴィッド・ルーニーは、「過去の失敗から学び、キャラクターを中心に据えた演出が作品に新鮮味を与えている」と評している。
ディズニー、2025年の世界興収4740億円突破へ
本作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)第37作目にして、全米で初登場1位となった作品である。これによりディズニーは、2025年の世界興行収入30億ドル(約4740億円)突破を達成した初のスタジオとなった。
その他の注目作の動向
- 『スーパーマン』は公開3週目で全世界5億2700万ドル(約833億円)を突破。
- 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は全米3億ドル(約474億円)、世界6億ドル(約948億円)を突破。
- Apple製作『F1/エフワン』は世界興収5億970万ドル(約803億円)と予想外の大ヒット。
- 『スマーフ』リブートと『ラストサマー』リメイクは大幅減で興行不振が続いている。
2025年7月25日〜27日 全米週末興行収入ランキング トップ20(推定)
順位 | 作品名(邦題) | 配給会社 | 劇場数 | 推定週末興収 | 変動率 | 累計興収 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ファンタスティック4:ファースト・ステップ | ディズニー | 4,125館 | 1億1800万ドル(約158億円) | ー | 1億1800万ドル(約158億円) |
2位 | スーパーマン | ワーナー・ブラザース | 3,930館 | 2486万ドル(約33億円) | −57% | 2億8950万ドル(約388億円) |
3位 | ジュラシック・ワールド/復活の大地 | ユニバーサル | 3,550館 | 1300万ドル(約17億円) | −45% | 3億0151万ドル(約404億円) |
4位 | F1/エフワン | ワーナー・ブラザース | 2,615館 | 620万ドル(約8.3億円) | −37% | 1億6555万ドル(約222億円) |
5位 | スマーフ(リブート) | パラマウント | 3,504館 | 540万ドル(約7.2億円) | −51% | 2278万ドル(約30億円) |
6位 | ラストサマー(リメイク) | ソニー | 3,206館 | 510万ドル(約6.8億円) | −60% | 2355万ドル(約31.5億円) |
7位 | ヒックとドラゴン(再上映) | ユニバーサル | 2,346館 | 280万ドル(約3.8億円) | −48% | 2億5700万ドル(約344億円) |
8位 | Eddington(原題) | A24 | 2,065館 | 166万ドル(約2.2億円) | −62% | 810万ドル(約11億円) |
9位 | サイヤーラ(インド映画) | ヤシュ・ラージ・フィルムズ | 215館 | 128万ドル(約1.7億円) | +65% | 324万ドル(約4.3億円) |
10位 | オー、ハイ! | ソニー・クラシックス | 866館 | 113万ドル(約1.5億円) | ー | 113万ドル(約1.5億円) |
11位 | The Home(原題) | ロードサイド・アトラクションズ | 1,015館 | 100万ドル(約1.3億円) | ー | 100万ドル(約1.3億円) |
12位 | 星つなぎのエリオ | ディズニー | 1,040館 | 95万ドル(約1.3億円) | −55% | 7146万ドル(約95.7億円) |
13位 | リロ&スティッチ(再上映) | ディズニー | 785館 | 91万ドル(約1.2億円) | −43% | 4億2022万ドル(約563億円) |
14位 | 28年後… | ソニー | 517館 | 56万ドル(約7500万円) | −57% | 7001万ドル(約93.8億円) |
15位 | Sorry, Baby(原題) | A24 | 338館 | 40万ドル(約5400万円) | +59% | 160万ドル(約2.1億円) |
16位 | ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング | パラマウント | 303館 | 38万ドル(約5100万円) | −55% | 1億9667万ドル(約264億円) |
17位 | House on Eden(原題) | IFC Films | 600館 | 31万ドル(約4200万円) | ー | 31万ドル(約4200万円) |
18位 | Hari Hara Veera Mallu: Part 1 Sword vs Spirit(原題) | プラティャンギラ・シネマズ | 590館 | 25万ドル(約3400万円) | ー | 117万ドル(約1.6億円) |
19位 | サンダーボルツ*(再上映 or 限定上映) | ディズニー | 45館 | 15万ドル(約2000万円) | +883% | 1億9012万ドル(約255億円) |
20位 | Materialists(原題) | A24 | 132館 | 12万ドル(約1700万円) | −65% | 3631万ドル(約48.6億円) |
※興行成績データ出典:Comscore(2025年7月25日〜27日)
※為替レートは1ドル=134円で換算(概算)
※劇場数や興収は推定値であり、確定値は週明けに更新される可能性あり
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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