ジェイミー・リー・カーティス、静かな引退宣言──「拒絶される前に、自ら幕を引く」理由とは

ジェイミー・リー・カーティス Jesse Grant/Getty Images for Disney
ジェイミー・リー・カーティス Jesse Grant/Getty Images for Disney
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ジェイミー・リー・カーティスは、年齢を重ねたことで業界から「拒絶」されるようになった有名な両親の姿を見て以来、ハリウッドからの引退をゆっくりと計画してきたと語った。

最近、英紙『ガーディアン』のインタビューで、アカデミー賞受賞者であり、映画界のアイコンである彼女は、ジャネット・リーとトニー・カーティスの娘として、ハリウッドにおける高齢の俳優、とくに女性に対する扱いについて批判を述べた。

ジェイミー・リー・カーティス 写真: Getty Images
ジェイミー・リー・カーティス 写真: Getty Images

「私は、自分の両親が、名声や人生、そして生計そのものを支えていた大切なものを、ある年齢に達したときに業界から拒まれて失っていくのを目の当たりにした」と、66歳のカーティスは語った。「両親が驚異的な成功を収めたのちに、それが徐々に崩れ、最終的には消えてしまうのを見た。それは非常に苦しいことだった」。

フォーチュン・クッキー』(2003年)で知られる女優ジェイミー・リー・カーティスは、これまでに数多くの作品に出演してきたが、実は常に一歩先を見据えており、「30年間、引退の準備を続けている」と明かした。

『フォーチュン・クッキー』写真: COURTESY OF EVERETT COLLECTION
『フォーチュン・クッキー』写真: COURTESY OF EVERETT COLLECTION

「私は、両親と同じような苦しみを味わわずに済むよう、ずっと抜け出す準備をしてきた。もう必要とされなくなる前に、自分から身を引きたい」と彼女は語った。

カーティスは最近、リンジー・ローハンと共演する続編『シャッフル・フライデー』(2025年)でテス・コールマン役を再び演じた。今回は祖母の役を演じている。新しい世代にこの物語を届けることができてうれしかったと語る一方で、それは決して楽な経験ではなかったという。

彼女は英紙『ガーディアン』に対し、『フォーチュン・クッキー』続編では「きれいに見える必要があったし、照明、服装、髪型、メイク、ネイルといったものに気を配らなければならなかった」と述べ、そのような従来型の見た目重視の役作りは、ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』で演じた酒に溺れる乱れた母親役よりも難しかったと語っている。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)のスターであるジェイミー・リー・カーティスは、年月を重ねるなかで、ハリウッドが老いに否定的な光を当てがちであるにもかかわらず、「年齢を重ねることは美しい贈り物」と常に高く評価してきた。

彼女は2023年に『AARP: ザ・マガジン』のインタビューで、「ずっと自分を広げるチャンスを持ち続けてこられたことを幸運だ」と語った。

Jamie Lee Curtis to Receive Honorary Doctorate From American Film Institute
ジェイミー・リー・カーティス 写真:MIKE COPPOLA/GETTY IMAGES

「ここで言っている“広げる”というのは、知的な面で成長することだ」と彼女はそのとき付け加えた。

「私は独学で学ぶタイプで、人生の後半になってから学び始めた人間である。今、創造的な機会が増えてきているのはとてもありがたいことだ。10代の頃からやりたかったことが、ようやくできるようになってきた。プロデューサーや監督業にも挑戦し始めている」。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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