マシュー・ローレンスが『スーパーマン』のクリプトの描写に物申す!コミコンでの発言が物議

週末に行われたサンディエゴ・コミコンで、マシュー・ローレンスがジェームズ・ガン監督の『スーパーマン』に登場するスーパードッグのクリプトについてコメントし、ネット上で波紋を呼んでいる。
ローレンスは兄弟で制作した新作グラフィック・ノベル『The Lawrence Brothers Detective Agency(原題)』のプロモーションでコミコンに参加した。米『ハリウッド・リポーター』のインタビューで「『スーパーマン』を観たか」と質問されたローレンスは、作中のクリプトの役割やデヴィッド・コレンスウェット演じる主人公との関係について、持論を展開した。
大の動物愛好家であるローレンスは、「これには本当に参った」と語る。「僕は保護活動にも携わっているし、数え切れないほどのペットを飼っている。長年にわたって犬とも深い関係を築いてきた。しかし、あれは私が見たかった関係性ではない。もっと心温まる、もっと深みのある関係性の描写が必要だった。スーパーマンは『クリプトのことはどうでもいい』という感じだった」
完全CGで描かれるクリプトは、ガン監督の愛犬で元保護犬のオズをモデルとしている。
ローレンスの発言は兄のアンドリューに遮られ、映画の中でスーパーマンは「ただ犬を見ていただけ」だったと訂正された。この事実は映画の終盤で明かされる。しかし兄の訂正を無視したのか、それとも聞こえなかったのか、ローレンスは批判を続けた。
「犬を飼って深い関係を築いたことがある人なら分かると思うが、あれは違う。そういう(犬との深い)関係を見たかったし、もっと描写されるべきだったと思う」とローレンスは結論づけた。
米『ハリウッド・リポーター』のXアカウントに投稿されたインタビュー映像には、映画の終盤でクリプトの真の主人が明らかになるというストーリーを指摘するコメントがすぐに寄せられた。また、完全CGで描かれた犬がこの映画でどれほど重要か、ファンの間で議論が交わされた。
あるユーザーは「クリプトの飼い主はスーパーマンではない、クリプトは彼の家を荒らし、しつけもされていない。それに、彼は文字通り命をかけてクリプトを助けに行ったし、ロイスもそれを理由に彼を非難している。一体何を言っているんだか分からない🤔」とコメントした。
別のユーザーはローレンスに同意し、「『スーパーマン』は大好きだけど、彼の言う通りだ」「クリプトは私にはちょっとトーンが合わなかった」と述べている。
映画全体を通してスーパーマンとクリプトの関係性はよそよそしく描かれているため、ローレンスの解釈は完全に的外れというわけではないが、『スーパーマン』をもう一度見直した方がよいかもしれない。
『The Lawrence Brothers Detective Agency(原題)』は兄弟のジョーイ、アンドリューと共同制作したグラフィック・ノベルで、コミコンにおいてキックスターター経由で発売された。ローレンス兄弟は、この作品のアニメ化と実写化に向けた構想を進めている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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