二宮和也主演『8番出口』が世界進出 カンヌで話題の“無限ループ”映画が北米公開へ

米映画製作・配給会社NEONが、日本の映像作家・川村元気によるスリラー映画『8番出口』の北米配給権を取得した。本作は2023年にリリースされたインディーゲーム『Exit 8(8番出口)』(原作:KOTAKE CREATE)を基に制作された実写映画で、2025年のカンヌ国際映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」でプレミア上映された。
今後は、トロント国際映画祭「センターピース部門」での北米初上映が予定されており、NEONは2026年初頭に本作を北米の劇場で公開する予定だ。
『8番出口』は、異常を見逃すと最初からやり直しになるというルールのもと、無限に続く地下通路で出口を探し続ける男の姿を描く心理スリラーである。物語では「異常を見つけたら戻る」「なければ進む」「出口8から脱出する」といったシンプルな指示が緊張感を生む。
主演は二宮和也で、共演には高地大翔、浅沼成、花瀬琴音、小松菜奈が名を連ねる。川村元気監督は脚本も手がけており、平瀬健太郎と共同執筆している。
川村監督は2022年の長編デビュー作『百花』でサン・セバスティアン国際映画祭・最優秀監督賞を受賞しており、本作『8番出口』はそれに続く話題作として期待されている。
NEONはカンヌで本作に加え、ジャファル・パナヒ監督のパルムドール受賞作『It Was Just an Accident(原題)』、オリバー・ラクス監督による審査員賞受賞作『Sirât(原題)』、クレベール・メンドンサ・フィリオ監督の『The Secret Agent(原題)』、ナタリー・ポートマン製作によるウーゴ・ビアンヴニュ監督のアニメーション映画『Arco(原題)』など、複数の話題作の配給権を取得している。
『8番出口』の北米配給契約は、NEONの買い付け副社長サラ・コルヴィンが、各社との交渉を主導し、契約をまとめた。
日本では2025年8月29日(金)より全国劇場公開予定である。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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