タランティーノが『ワンハリ』続編の監督辞退と“幻の10作目”『The Movie Critic』制作中止の真相を明かす

クエンティン・タランティーノは、Netflixで製作予定の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)続編の監督を辞退した理由について説明した。
この続編では、ブラッド・ピットがクリフ・ブース役を続投することが4月に発表された。しかし、監督はタランティーノからデヴィッド・フィンチャーに交代することが明かされ、ファンを驚かせた。タランティーノはポッドキャスト「The Church of Tarantino」のインタビューで、同作の監督を辞退した理由について明かした。
理由の一つは、過去作の続編が自身の監督作品として10作目になることを避けたかったからだという(タランティーノは長編映画10作で引退することを宣言している)。
タランティーノは「この脚本は気に入っているけど、結局、同じような道をたどることになる。それで気が進まなかった。(自身のキャリアの)最後の映画は、未知の領域に踏み込まないといけないんだ」と語った。
また、タランティーノはフィンチャーを絶賛し、続編の監督としてふさわしい理由を説明した。「僕もデヴィッド・フィンチャーも最高の監督だと思っている。フィンチャーがこれを撮りたいと望んでいることは、僕の作品に対する真摯な姿勢の表れだと思う」
しかし、タランティーノは脚本家・プロデューサーとしてこの続編に参加する予定だ。制作中に「必要があれば(撮影現場に行って)協力する」とも発言した。
制作中止になった“幻の10作目”について
タランティーノは、10作目として企画が進んでいた『The Movie Critic(原題)』が制作中止になった理由も説明した。同作は一時期テレビドラマとして企画が進行していた。
「この企画は本当に気に入っていたけど、制作にあたって自分自身にある挑戦を課した。それは“世界で最も退屈な職業をテーマに面白い映画を作れるか?”ということだった。でも、映画評論家についての映画やドラマなんて見たい人がいるか?それが課題だった。“映画を観る人”を主人公にして面白い映画やドラマを作れたら、それは偉業だ」
また、『The Movie Critic』は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のエッセンスを受け継いだ作品になる予定だったことを明かした。しかし、「クリフ・ブースが『The Movie Critic』に登場予定だった」という噂は否定した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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