阿部寛『俺ではない炎上』の冬ロケで“パン一”の熱演に自負「現場に入ればプロ意識」

映画『俺ではない炎上』
左から山田篤宏監督、夏川結衣、阿部寛、芦田愛菜、藤原大祐、板倉俊之 ©︎The Hollywood Reporter Japan
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俳優の阿部寛が主演の映画『俺ではない炎上』の完成披露試写会が24日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。阿部は共演の芦田愛菜、藤原大祐、板倉俊之、夏川結衣、山田篤宏監督とともに舞台挨拶に登壇。「台本を読んで本当に怖かった。SNSが発達して、よく分からない世界になったが、楽しんで役を演じました」と笑顔で語った。

浅倉秋成氏の同名ベストセラー小説が原作。突然、SNS上で殺人事件の犯人に仕立て上げられた会社員・山縣泰介が、必死に逃亡しながら真犯人を見つけ出そうとするサスペンス。阿部は、「久しぶりに追い込まれる役だったので、楽しめた。本気でやっているからこそ、クスっと笑えるところもある」と改めて強調した。

映画『俺ではない炎上』阿部寛
阿部寛 ©︎The Hollywood Reporter Japan

12月にパンツ一枚だけで、衣服をつなげたロープを使って崖を下りる過酷なシーンもスタントなしで挑み、「きついと思っていたが、物凄く寒かった。でも、現場に入ったらプロ意識ですよ」と自負。山田監督も、「本当にパンツ一枚になってくれるのかなと思っていたが、体もばっちり仕上がっていた」と賛辞を送った。

山縣を追う謎の女子大生役の芦田は、阿部とは初共演だったが「シリアスなシーンが多くてお話する機会がなかったので、お話する役でまたご一緒したい」と熱望。対する阿部は、「小さい頃からの映像をたくさん見ているので、大人になったなあという思い」と親目線で再会を約束した。

芦田愛菜、映画『俺ではない炎上』
芦田愛菜 ©︎The Hollywood Reporter Japan

事件の発端となるSNSを投稿する大学生役の藤原は、「世代間ギャップを表現する若者代表ということで、監督からはとにかく鼻につく役ですと言われた」と苦笑。大先輩の阿部に向けては、「芝居の中で、目の奥から伝わってくるエネルギーに感動しました」と最敬礼だ。

本作が長編映画2作目となる山田監督は、「SNSの怖さを描いているが、同時に家族のドラマでもあり、阿部さんならではの面白さも詰まっている」と説明。そして、「飽きずに見ていただけると、自信を持って言えます」と力強く語った。

映画『俺ではない炎上』は、9月26日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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