オアシス、17年ぶりロサンゼルス公演に3万人熱狂!ギャラガー兄弟が再び共演【現地リポート】

オアシス、ファン待望のLA帰還
オアシスにとってキャリアで最大の決断は紛れもなく「解散したこと」だろう。なぜならその決断によって彼らは逆説的に今回の再結成ツアーに至る伏線を用意することとなったからだ。
オアシスがパリで電撃「解散」を宣言したのは15年前のことだ。あれから世界では分断が進み、混沌の出口は見えない。そんな中で、オアシスのロサンゼルス帰還ライブは一筋の光明を私たちに見せてくれた。ノエルとリアムのギャラガー兄弟が再び手を取り合う日が来たのだ。私たちも、もしかしたら往年のオアシスの名曲を一緒に歌ううちに一つになれるのではないだろうか。
オアシスは現地時間6日、パサデナのローズボウルにてライブを開催した。満場のファンで埋め尽くされた会場は、熱狂に包まれた。アメフトの聖地に詰めかけたファンの盛り上がりはまさに、オアシスが「バンド」ではなくファンとも一体化した「チーム」であることを私たちに示すものだった。
17年ぶりのオアシス帰還に大興奮のロサンゼルス
オアシスのカメラマンを務めるケヴィン・カミンズは、彼らのロサンゼルス帰還に先駆けてこう語っていた。
-まるで、サッカーの試合のような雰囲気ですよ。みんなが一つのチームを応援するんです-
カミンズのいう通り、ローズボウルはオアシスのTシャツを着たファンで埋め尽くされた。そして、グッズ売り場にも早くから長蛇の列ができていた。
前座を務めた「キャスト」と「ケイジ・ジ・エレファント」の演奏が終わり、間もなくオアシスが登場するというタイミングで会場のボルテージは最高潮となった。
そして、ついにオアシスが「Hello」と共に登場すると、会場は熱狂の渦に包まれた。
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ステージ上のリアムはまるで、『モーニング・グローリー』(1995)の頃に戻ったかのようだった。彼はユーモアを交えて観客を盛り上げた。
「俺たちはコールドプレイみたいにケチな真似はしない。だから安心してキスでもなんでもしろ。もう2025年だ。俺たちの知ったことじゃない」
一方のノエルは序盤こそ少し緊張しているように見えたが、徐々に彼らしさを取り戻していった。特に、最大のハイライトは彼が「Talk Tonight」(1995)を披露した瞬間だ。会場のファンはノエルの指揮に合わせ、一体となって同曲を合唱したのだ。
その後、彼らは「Live Forever」(1994)や「Rock ‘n’ Roll Star」(1994)などの名曲を次々と披露していった。
会場を一つにしたオアシスの力
そして、最大のハイライトはアンコールの時に訪れた。
ノエルは「Don’t Look Back in Anger」(1995)を披露する直前に、観客席にいた一人の少女に語りかけた。
「そこの彼女、さっきからずっと泣いているんだ。このライブが期待外れで泣いてるってわけじゃないといいね」
そして、会場は曲が始まった瞬間、ファンの大合唱に包まれた。会場に集まったあらゆる世代のファンが一つになった瞬間であった。オアシスは1990年代に20代を過ごしたファンだけのものではないのだ。彼らの伝説は現代を生きる若者たちにもしっかりと受け継がれていた。
そして、ライブは眩いばかりの花火とファンの歓声に包まれながら「Wonderwall」と「Champagne Supernova」(いずれも1995年)の大合唱で幕を閉じた。
これがオアシスにとって最後のツアーになるかはわからない。しかし、もしかしたらという予感は拭えない。将来、この一晩を上回る体験を届けるのはきっと至難の業に違いないからだ。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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