新海誠監督、実写版『秒速5センチメートル』に太鼓判「期待して見てもらっていい」

2007年に公開された新海誠監督のアニメーション映画を実写映画化した『秒速5センチメートル』の完成披露試写会が17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。

主演のSixTONESの松村北斗をはじめ高畑充希、森七菜、青木柚、木竜麻生、上田悠斗、白石乃愛、宮﨑あおい、吉岡秀隆、奥山由之監督が上映前の舞台挨拶に登壇。松村は、「アニメと実写がどう違って、どういう共通点があるのか。実写でこの作品に初めてふれる方が、どう育ててくれるのか楽しみ」と期待した。

映画『秒速5センチメートル』主演の松村北斗 — 松村北斗 ©︎The Hollywood Reporter Japan

映画『秒速5センチメートル』出演の高畑充希 — 高畑充希 ©︎The Hollywood Reporter Japan

小学生の時に交わした約束を、大人になっても守ろうとする男女の純愛を描く。松村は、「生身の人間だからこそ描ける素晴らしさを、監督ととことん追求した」と強調。奥山監督も、「見方を規定したくはないが、日々悩みや不安を抱えている人に、大丈夫だよと背中に手を添えられる作品になったのではないかと思う」と手応えを口にした。

新海監督も観客へのサプライズで登場し、「完成した映画を見て、よく分からない涙が出て経験したことのない感動だった。素晴らしい映画をありがとう」と絶賛。さらに、「期待して見てもらっていい」と太鼓判を押した。

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これには、22年『すずめの戸締まり』で声優を務めたことのある松村が「原作者にとっていい映画であることを大切にしたかったし、それが不安の理由でもあった。やっと安心して100％の気持ちでお客さんに向けて一歩進めた気がします」と感激。高畑も、「衣装合わせから（演じた役が）どういう人か分からなくて、監督に泣きついたこともあった。ホッとしたのが一番」と安どの笑みを浮かべていた。

『秒速5センチメートル』は、10月10日に全国で公開される。