柴咲コウ主演『兄を持ち運べるサイズに』、東京国際映画祭ガラセレクション部門に公式出品

中野量太監督の5年ぶりの新作映画『兄を持ち運べるサイズに』が、10月27日(月)から11月5日(水)にかけて日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される 第38回東京国際映画祭(TIFF) のガラセレクション部門に公式出品されることが決まった。
本作は、作家・村井理子によるノンフィクションエッセイ「兄の終い」を原作に、絶縁状態だった兄の突然の訃報をきっかけに、家族が4日間にわたり“てんてこまい”で奔走する姿を描くヒューマンドラマ。主人公の理子を演じるのは柴咲コウ。さらに、“ダメ兄”をオダギリジョー、兄の元妻・加奈子を満島ひかりが演じるほか、青山姫乃、味元耀大らが共演する。
中野監督は『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)で日本アカデミー賞をはじめとする数々の映画賞を受賞し、『浅田家!』(2020)では国内外でヒットを記録。本作で再び、家族をテーマにした温かくも切実な物語を紡ぐ。
『兄を持ち運べるサイズに』は、すでに9月に開幕した第30回釜山国際映画祭「OPEN CINEMA」部門 に出品され、主演の柴咲コウがレッドカーペットに登場。初の海外映画祭参加となった柴咲は「韓国の映画作品やエンターテインメントに対する情熱を感じた」とコメントしており、今回の東京国際映画祭での上映にも大きな注目が集まっている。
国内外での映画祭出品を経て、作品への期待が高まる中、『兄を持ち運べるサイズに』は 11月28日(金)より全国公開される。
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『兄を持ち運べるサイズに』について
本作は、作家・村井理子のノンフィクションエッセイ『兄の終い』を原作に映画化。絶縁状態だった兄の突然の訃報をきっかけに、後始末のため集まった家族が過ごす4日間を描いた物語である。
主人公・理子を柴咲コウが演じ、問題だらけの“ダメ兄”にオダギリジョー、兄の元妻・加奈子に満島ひかりが扮する。さらに青山姫乃、味元耀大ら新進キャストが参加し、家族の複雑な関係性を鮮やかに描き出す。
日本公開は11月28日(金)、カルチュア・パブリッシャーズの配給で全国ロードショーが予定されている。
釜山では、9月18日と23日に公式上映が行われ、現地での反応にも注目が集まる。
キャストのコメント
柴咲コウ(村井理子役)
家族の形は人それぞれで、許せることも許せないこともあり、時間が経っても癒えない心の傷もあります。村井理子さんを演じることで、積み重なった心の陰に優しく灯りがともる感覚を抱きました。相手は変わらなくても、自分の受け止め方を変えることで見え方は変わる。肩の力を抜き、日常の延長のようにこの家族を感じてほしい作品です。
オダギリジョー(兄役)
家族だからこそ、知っていること。
家族だからこそ、知らないこと。
家族だからこそ期待し、また後悔してしまうこと。
家族って簡単なものではないけど
思い切っていつもより近づいて
素直に向き合いたいと思わせてくれる作品でした。
中野監督がまた、傑作を作ってしまっています。
満島ひかり(加奈子役)
はじめて脚本を読んだ時に、たくさん泣いてたくさん笑いました。
新しい友人と出会ったような、何ともあたたかい気持ちになり、スタッフやキャストの皆さんがどんな風にこの映画と関わるのかを知りたくなりました。
それぞれに違う家族のかたちがあり、ひとりひとり違う個性や人生がある。
交わったりぶつかったり、苦しかったり悔しかったり。
中野量太監督の大きな瞳に宿る優しさ、大好きな柴咲コウさんの豊かさ、ロケで伺った宮城県の街の柔らかさや夕陽の美しさに背中を押してもらいながらの、良い撮影だったなと感じます。
作品に参加した「わたし達」と「ほんとうにあった物語」が交差して生まれた映画が、ほんの少しでも、観る人のこころのあたたかさに繋がることを願っています。
監督・原作者の一言
中野量太監督
5年ぶり、満を持しての新作です。
『面白い映画を作ったので観て!』
と、自信を持って言いたくて、脚本から仕上げまで、真摯にこだわり抜いて作り上げました。
誰もが人生で経験するであろう身近な話を、リアルかつ、映像でしか表現できない奇想天外な方法で描いています。
柴咲さん、オダギリさん、満島さん、この三人の絶妙なアンサンブルは、監督として、もう堪らんです。
僕の想像を超えるシーンをいくつも撮れました。子ども達のナチュラルで存在感ある演技も素晴らしかった。
自分の身にも起こるかもしれない話です。もしかしたら、この映画は、【明日のあなたの真実】になるかもしれません。
最後に言いたい。
『めっちゃ面白い映画を作ったので観てね!』
村井理子(原作者)
兄ちゃん、あの日からもう5年。とうとう映画が完成しました。映画が大好きだった兄ちゃんに見てもらえないのが残念だけれど、素晴らしい作品に仕上がっていました。
最近、生前の兄ちゃんを知る人たちから、亡くなる前の様子を教えてもらう機会が増えました。多くの病気を抱えながら、郵便配達、警備員、ポスティングなど、一生懸命働いていたんだってね。そんなことも知らずに、手を差し伸べることができなかったことを、心から悔やんでいます。
子どもの頃、一緒に見上げていた夜空の輝きを、鮮明に覚えています。二人きりの夜が寂しくて、よく泣いていた私を、おどけて笑わせようと必死だったね。悪いところもたくさんあったけれど、やさしいところはそれ以上にある人でした。いつでも私のことを大切にしてくれていました。もう一度会うことが叶うなら、今度こそしっかりと兄ちゃんの手を握り、あの頃みたいに二人でがんばろうと言おうと思います。
まさか自分のことが映画になったなんて知る由もない兄ちゃん、天国の両親と穏やかな時間を過ごしていてください。いつか私もそちらに行きます。そしたらもう一度、四人家族をやり直そう。
【作品情報】
タイトル:『兄を持ち運べるサイズに』
原作:村井理子「兄の終い」(CCCメディアハウス刊)
脚本・監督:中野量太
出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
公開:2025年11月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト:https://www.culture-pub.jp/ani-movie/
公式SNS:X(@ani_movie1128)、Instagram(@ani_movie1128)
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会
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