岩橋玄樹『男神』で英語スピーチ披露&ゆうばり映画祭受賞!大ヒット御礼舞台挨拶レポート
2025年10月5日、東京・シネ・リーブル池袋にて、映画『男神』(井上雅貴監督)の大ヒット御礼舞台挨拶が開催された。
本作は9月19日より全国公開中で、公開後も話題を呼び続けている。主演の遠藤雄弥を筆頭に、共演の岩橋玄樹、加藤雅也、チャールズ・グラバー、およびエグゼクティブプロデューサー志賀司氏が登壇し、観客とメディアの前で感謝と決意を語った。
本稿では当日の模様とともに、作品が国際的に高評価を得つつある最新情報を交えて報じたい。
登壇者スピーチと舞台挨拶のハイライト
上映終了後にスタートした舞台挨拶では、最初に、岩橋玄樹が手がけたテーマ曲「Bless me」が場内に流れる中、キャスト・スタッフが登壇。今回は英語字幕付き上映(インバウンド対応)での実施ということもあり、登壇者はいったん英語で挨拶し、その後日本語訳を付けて行うスタイルがとられた。
岩橋玄樹:
岩橋は、建設現場で働く青年・山下裕斗を演じたことを紹介し、本作の原案がYouTubeの人気チャンネル「怖い話怪談朗読」の朗読作品であったことに触れ、「YouTubeで人気のある作品が映画になるなんて驚きと嬉しさがあった」と語った。また、初めての映画出演であること、自ら楽曲を担当したことなど、自身の挑戦と喜びを率直に振り返った。さらに、外国人観客を意識して英語でスピーチを披露、その後日本語訳を重ねる形で感謝を伝えた。
岩橋は舞台挨拶終盤、「初めての映画作品が『男神』で本当に良かった」とし、「英語字幕版を10回以上観てほしい」と観客に呼びかけ、笑顔と熱意をのぞかせた。
加藤雅也:
加藤は、自身が演じた「山伏」役について、「生き霊・悪霊と戦う存在」であり、紫色の着物は“特別な相手との対峙”を象徴していると解説。さらに、本作の護摩焚きシーンに向けて実際に修行を行ったこと、演出や演技について事前に念入りに検討したことを述べ、現場でのこだわりを語った。
チャールズ・グラバー:
アーサー考古学教授を演じたグラバーは、「ただのホラーではない、謎が満載のユニークな作品」という見方を示し、「日本だけでなく海外にもアピールできる映画だと思う」と自信をのぞかせた。
志賀司プロデューサー:
志賀は、インバウンド対応や字幕上映の意図を説明。「海外のお客さまにも日本映画を字幕付きで楽しんでもらいたい」という思いを明かした。また、本作がロシアのオレンブルグ国際映画祭など複数の海外映画祭でノミネートや入選を果たしている点を挙げ、「賞を取って、素敵なニュースを届けたい」と意気込みを示した。
登壇者は、作品制作の苦労話も交えながら、キャスト・スタッフの連携や撮影秘話、岩橋の英語アドリブ対応などを紹介し、観客の熱量に感謝を伝える和やかな時間となった。
ゆうばり映画祭正式出品/岩橋玄樹、ニューウェーブアワード受賞決定
イベントでは、今年の「ゆうばり国際ファンタスティック思い出映画祭」への『男神』の正式出品が決定したこと、さらに、岩橋がニューウェーブアワード賞を受賞したことも最新ニュースとして発表された。
加藤、グラバー、そして観客からの「おめでとう!」の声に岩橋は満面の笑みを浮かべ「一生懸命やりました。初めての映画なので右も左も分からなかったけれど、頑張ってよかったと思っています」と深々とお辞儀。
続けて「1年前に撮影した映画が公開され、映画館で作品のパワーが伝わっているのを感じられるのはすごくうれしいです」と舞台挨拶で直接観客から感じる熱量にも触れた岩橋は、「北海道に行かなくちゃ!」とニコニコしながら、「みなさんがいてくれたから、みなさんが観てくれたからこそ。みなさんのおかげなので、感謝しかないです!」と支えてくれたファンや作品に携わったすべての人に心からの感謝を伝えていた。
英語字幕版上映が渋谷で1週間限定決定 — インバウンド需要対応
本作は舞台挨拶当日の英語字幕版上映(池袋会場)が即日完売するなど高い注目を集めた。この反響を受け、10月10日(金)~16日(木)の1週間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて英語字幕版上映を実施することが決定された。
字幕版上映は、訪日外国人や英語圏の観客を視野に入れた取り組みとして注目を集めている。
さらに、岩橋が担当したテーマ曲「Bless me」については、本編上映後にミュージックビデオ付き上映を毎週金曜日に実施することも発表されている(9月26日以降、全国劇場で順次実施)。
こうした施策は、作品の「映画 × 音楽 × 国際性」を融合させたプロモーションとして高く評価できる。
『男神』(OTOKOGAMI) — あらすじと見どころ
あらすじ
全国で母子の失踪事件が相次ぐ中、新興住宅地の建設現場に突如現れた深い「穴」。その穴の先は不思議な森に繋がっており、そこで巫女たちは「男神」を鎮めるための異様な儀式を行っていた。工事現場で働く和田(遠藤雄弥)の息子もまたその穴に迷い込み、禁忌と恐怖の中で父と子の絆が試される。家族愛と呪縛、古代伝承、そしてファンタジー要素が交錯するホラーミステリーが描かれる。
見どころ
- 岩橋玄樹の映画初出演・初主演にしてテーマ曲も担当
- 英語セリフを交えた国際性のある演出
- 日本の伝統・歴史・神話性を織り交ぜたファンタジーホラー
- 謎解きの要素と映像手法、カメラワークの緻密さ
- 国際映画祭ノミネート・入選実績による国外評価の確立
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