ジュリア・ロバーツ、主演作『アフター・ザ・ハント』の真相については「ノーコメント」

ルカ・グァダニーノ監督の新作スリラー『アフター・ザ・ハント(原題:After the Hunt)』が、10月4日にロサンゼルスのアカデミー映画博物館でプレミア上映を迎えた。主演のジュリア・ロバーツが登壇し、真相を知っていると語るも口を閉ざした。
優等生の告発から始まる心理スリラー
本作は、大学教授のアルマ(演:ジュリア・ロバーツ)が、教え子のマギー(演:アイオウ・エディバリー)から、親友で同僚のハンク(演:アンドリュー・ガーフィールド)のセクハラ告発を受けることから始まる。
事件は学内を巻き込み、3人の人生を揺るがしていくが、映画は最後まで「ハンクが本当に有罪なのか」「マギーが嘘をついているのか」を明かさない。
ロバーツとスタールバーグ、真相について笑顔で沈黙
『アフター・ザ・ハント』のプレミア上映で、ジュリア・ロバーツは夫役のマイケル・スタールバーグとともにレッドカーペットに登場。米『ハリウッド・リポーター』の取材に対して「私たちは真相を知っている」と語るも、スタールバーグが「でも誰にも教えない」と笑いながら答えた。
「その真相を監督のルカ・グァダニーノから聞いたのか、自分たちなりの解釈なのか?」という質問に対しても、ロバーツは「それは言えないわ」と微笑んだ。
「全員が自分の答えを持っている」製作陣が明かす舞台裏
脚本を手がけたノラ・ギャレットは「脚本を書くにあたり、自分自身も誰が有罪かを知っていた。そして、俳優たちもそれぞれの答えを持っていると思う」とコメント。さらに「全員が“自分なりの真実”を持つことが、この物語を深めるうえで重要だった」と明かした。
プロデューサーのブライアン・グレイザーは、作品のテーマについて「この映画は、誤った告発が人の人生をどれほど壊すかを描いている。私はこれが非常に重要な問題だと思っている」と語った。
『アフター・ザ・ハント』が描く心理と権力の交差点
ジュリア・ロバーツは出演を決めた理由について「ルカの視点と、大学という小さな世界で人間関係が崩れていくアイデアが魅力的だった」と説明した。
ルカ・グァダニーノ監督と3度目のタッグとなるスタールバーグは「会話劇のようでいて、人間の心理的駆け引きを描く複雑な脚本」と表現。「ルカはこうした物語に対して興味深い視点を持っている」と称えた。
また、グァダニーノ監督は本作が#MeToo映画ではないと述べたが、脚本家のギャレットは「#MeToo以降に生まれた権力構造と女性の語りというテーマと無縁ではない」と語っている。
『アフター・ザ・ハント(原題:After the Hunt)』は10月10日、全米公開。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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