【第38回東京国際映画祭】吉永小百合に特別功労賞の授与決定! オープニング作品『てっぺんの向こうにあなたがいる』主演
第38回東京国際映画祭において、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る“特別功労賞”を、吉永小百合に授与することが決定した。
吉永小百合は1959年に『朝を呼ぶ口笛』で本格的な映画デビューを果たして以来、常に第一線で活躍し、その出演映画の本数は120本以上に及ぶ。キャリアを通じて、芸術性と大衆性を兼ね備えた数多くの傑作に出演し、日本アカデミー賞では史上最多となる最優秀主演女優賞を4度受賞(『おはん』『華の乱』、『長崎ぶらぶら節』、『北の零年』)。また、文化功労者としての選出をはじめ、紫綬褒章を受章されるなど、その功績は国家レベルで高く評価されている。
自ら企画を手掛けた『ふしぎな岬の物語』では、モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリ&エキュメニカル審査員賞をW受賞。以降も『母と暮せば』や『こんにちは、母さん』などで戦争の記憶や命の尊厳をテーマにした作品にも精力的に取り組み、今年の映画祭のオープニング作品でもある『てっぺんの向こうにあなたがいる』では世界で初めてエベレストに登頂した女性を演じている。
【動画】映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』予告篇|10月31日(金)全国公開
常に挑戦者として、そして女優としての品格をもって、日本の映画文化の向上に多大な貢献を果たしてきたその功績に対し、心からの敬意を表し、特別功労賞が授与されることとなった。
■東京国際映画祭チェアマン安藤裕康コメント
吉永さんは、長年にわたり幾多の困難に立ち向かいながら日本映画の頂点に上りつめた方です。その姿は、この度主演された『てっぺんの向こうにあなたがいる』の中で女性として世界初のエベレスト登頂を成し遂げた不屈の登山家の姿と重なります。その映画が東京国際映画祭のオープニング作品として上映される機会に、吉永さんの偉大なご功績に対する敬意と感謝の証として特別功労賞を贈呈できること栄誉に思います。
吉永小百合プロフィール
東京都出身。1959年『朝を呼ぶ口笛』にてスクリーンデビュー。以来、『キューポラのある街』、『愛と死を見つめて』、『動乱』、『細雪』、『北の零年』、『母べえ』、『北のカナリアたち』、『こんにちは、母さん』など数多くの映画に出演。自らプロデュースした『ふしぎな岬の物語』ではモントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリ&エキュメニカル審査員賞をW受賞。最新作『てっぺんの向こうにあなたがいる』で124本に出演。
<第38回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net
<TIFFCOM2025開催概要>
■開催期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)■公式サイト:www.tiffcom.jp
【関連記事】
- ポール・シュレイダー監督『MISHIMA』、封印から40年を経て日本初上映決定|第38回東京国際映画祭
- 【第38回東京国際映画祭】クロージングはクロエ・ジャオ『ハムネット』、オープニング&ガラ作品ラインナップ発表
- 第38回東京国際映画祭コンペ審査委員長に伊の評論家カルロ・シャトリアン氏就任
- 【東京国際映画祭2025】コンペティション部門に日本から『金髪』『恒星の向こう側』が選出
- 【第38回東京映画祭】クロエ・ジャオ『ハムネット』クロージング、オープニング&コンペティション全作品紹介