【訃報】R&B界の伝説、ディアンジェロが51歳で死去|タイラー・ザ・クリエイターらが追悼

ディアンジェロ 写真:スキップ・ボーレン/WireImage
ディアンジェロ 写真:スキップ・ボーレン/WireImage
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ネオソウル(※)のパイオニアとして知られるディアンジェロが、がんとの闘病の末に51歳で逝去した。タイラー・ザ・クリエイターをはじめ、多くのアーティストたちが深い悲しみとともに追悼の言葉を寄せている。

家族は声明で「家族にとって大切な思い出だけを残して旅立ったことは悲しいですが、私たちは、彼が遺した心に響く音楽の遺産に永遠に感謝します」とコメントした。

(※ネオソウル:ソウルやR&Bに、ジャズやヒップホップなどの要素を取り入れた音楽スタイル)

タイラー・ザ・クリエイターが追悼「僕の音楽的DNAを形づくった」

タイラー・ザ・クリエイターは、インスタグラムに長文の追悼メッセージを投稿。9歳の誕生日に名盤『Voodoo』(2000年リリース)を購入した思い出を振り返り、「こんなにシンプルながらも個人的で、普遍的で、天才的な曲を書ける人がいるなんて信じられなかった。彼は特別な存在だった。まさに天才で、真の異才。僕の音楽的DNAは彼に形づくられた」と、その影響の大きさを語った。

またドージャ・キャットはX(旧:Twitter)で「彼は魂の真の声であり、世代を超えて多くのアーティストにインスピレーションを与える人だった」と投稿している。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーも、インスタグラムで「過去30年間で、彼以上にファンキーな音楽を作った人はいない」と称賛。「彼の音楽には畏敬の念を抱かざるを得なかった。稀有でうつくしい声、比類なき作曲へのアプローチ。彼はポピュラー音楽の流れを変えた」と述べた。

ナイル・ロジャースが語る、ディアンジェロの原点

音楽プロデューサーのナイル・ロジャースはインスタグラムで、ディアンジェロがデビュー前に自宅へ来た日の思い出を回想。「彼は、自分が作った音楽をどうすればいいのか模索しているようだった」と振り返った。

「僕はただ礼儀としてじゃなく、本当にすばらしかったから、ディアンジェロが持ってきたすべての曲をじっくり聴いた。最後に、彼が『どうしたらいいと思いますか?』と聞いてきたから、僕は迷わず『出せばいい。完璧だ!』と答えたんだ」

約1年後、ラジオからその曲が流れた瞬間、ロジャースは「やはり天才だった」と確信したという。そして「あのときのオリジナルのカセットテープは、今でも大切に持っているんだ」と明かした。

本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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