坂口健太郎、主演作『盤上の向日葵』を猛アピール!「命を懸けた生きざま見届けて」
「孤狼の血」などで知られる作家・柚月裕子の小説を俳優の坂口健太郎主演で映画化した『盤上の向日葵』のジャパンプレミアが16日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。
坂口は共演の渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙、音尾琢真、小日向文世と熊澤尚人監督とともに上映前の舞台挨拶に登壇。「きついシーンや目を背けたくところもあるが、僕たちの命を懸けた生きざまを見届けてほしい」とアピールした。
殺人の容疑をかけられた天才棋士の、壮絶な人生がひも解かれていくミステリー。坂口は、「能動的ではなく巻き込まれていく人間なので、自分の中では役として生きることを大事にして演じた」と振り返った。
裏社会で生きる賭け将棋を生業とする棋士役の渡辺とは初共演で、「お会いする前はケン・ワタナベだという意識があったが、すごく軽やかな方。どっしりとそこにいてくれる感覚を持った」と感謝。渡辺も「すごくオープンマインドで、現場やスタッフが好きとなど似ている部分が多い。そういう感覚を持った希有な俳優」と評価した。
さらに、「久しぶりにいい加減で、めちゃくちゃ男をやった。一貫性がないことこの上ない。多分、あまり好きにはなれない役だけれど、可愛がってほしい」と苦笑。それでも、「(演じていて)楽しかったんだよね。(坂口が)付いていかなければいけないと思わせる何かがあるんだ」と胸を張った。
同作のワールドプレミアは9月の第30回釜山国際映画祭で行われ、坂口は「熱気がすごかった。4500人の観客と一緒に自分の映画を見る経験はなかったので、ちょっと恥ずかしかった」と照れ笑い。渡辺は、「どういうリアクションになるかドキドキしたけれど、壮観だったね」と満足げに話した。
主題歌はサザンオールスターズが書き下ろした「暮れゆく街のふたり」。熊澤監督は、桑田佳祐による同曲の“口笛バージョン”があることを伝え聞き「一回仕上げていたが、映画で流したくて編集もリミックスもし直した」と秘話を披露。そして、「俳優の努力によって、すごい映画ができあがった」と自信のほどを語った。
『盤上の向日葵』は、10月31日に全国で公開される。
【予告編】映画『盤上の向日葵』
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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