坂口健太郎、主演作『盤上の向日葵』を猛アピール!「命を懸けた生きざま見届けて」

左から音尾琢真、佐々木蔵之介、高杉真宙、坂口健太郎、小日向文世、渡辺謙、熊澤尚人監督、土屋太鳳 ©︎The Hollywood Reporter Japan
左から音尾琢真、佐々木蔵之介、高杉真宙、坂口健太郎、小日向文世、渡辺謙、熊澤尚人監督、土屋太鳳 ©︎The Hollywood Reporter Japan
スポンサーリンク

「孤狼の血」などで知られる作家・柚月裕子の小説を俳優の坂口健太郎主演で映画化した『盤上の向日葵』のジャパンプレミアが16日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。

坂口は共演の渡辺謙佐々木蔵之介土屋太鳳高杉真宙音尾琢真小日向文世熊澤尚人監督とともに上映前の舞台挨拶に登壇。「きついシーンや目を背けたくところもあるが、僕たちの命を懸けた生きざまを見届けてほしい」とアピールした。

坂口健太郎
坂口健太郎 ©︎The Hollywood Reporter Japan

殺人の容疑をかけられた天才棋士の、壮絶な人生がひも解かれていくミステリー。坂口は、「能動的ではなく巻き込まれていく人間なので、自分の中では役として生きることを大事にして演じた」と振り返った。

裏社会で生きる賭け将棋を生業とする棋士役の渡辺とは初共演で、「お会いする前はケン・ワタナベだという意識があったが、すごく軽やかな方。どっしりとそこにいてくれる感覚を持った」と感謝。渡辺も「すごくオープンマインドで、現場やスタッフが好きとなど似ている部分が多い。そういう感覚を持った希有な俳優」と評価した。

渡辺謙 ©︎The Hollywood Reporter Japan
渡辺謙 ©︎The Hollywood Reporter Japan

さらに、「久しぶりにいい加減で、めちゃくちゃ男をやった。一貫性がないことこの上ない。多分、あまり好きにはなれない役だけれど、可愛がってほしい」と苦笑。それでも、「(演じていて)楽しかったんだよね。(坂口が)付いていかなければいけないと思わせる何かがあるんだ」と胸を張った。

同作のワールドプレミアは9月の第30回釜山国際映画祭で行われ、坂口は「熱気がすごかった。4500人の観客と一緒に自分の映画を見る経験はなかったので、ちょっと恥ずかしかった」と照れ笑い。渡辺は、「どういうリアクションになるかドキドキしたけれど、壮観だったね」と満足げに話した。

主題歌はサザンオールスターズが書き下ろした「暮れゆく街のふたり」。熊澤監督は、桑田佳祐による同曲の“口笛バージョン”があることを伝え聞き「一回仕上げていたが、映画で流したくて編集もリミックスもし直した」と秘話を披露。そして、「俳優の努力によって、すごい映画ができあがった」と自信のほどを語った。

『盤上の向日葵』は、10月31日に全国で公開される。

【予告編】映画『盤上の向日葵』

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿