KISSの初代ギタリスト、エース・フレーリーが74歳で死去――ロック界に残した功績とは

エース・フレーリー 写真:Jason Koerner/Getty Images
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ロック史にその名を刻むギターヒーロー、エース・フレーリーが現地時間10月16日(木)、ニュージャージー州モリスタウンにて逝去した。享年74歳である、と家族が発表した。

「私たちは完全に打ちひしがれ、深い悲しみに包まれています」と家族は声明を出した。「彼の最期の瞬間、私たちは愛と祈り、穏やかな言葉に囲まれながら彼を見送ることができました。彼の笑い声、思いやり、そして人々に与えてくれた力強さをいつまでも大切にします。彼の死の重みはあまりにも大きく、言葉では言い表せません。エースの数々の偉業を振り返ると、その記憶は永遠に生き続けるでしょう」

フレーリーは9月末に転倒し、その後の再転倒が死因となったと報じられている。最初の事故の際、フレーリーのチームはFacebookで「軽い転倒だったが無事」と発表し、アンテロープ・バレー・フェアでの公演中止を告知した。また、10月6日には「健康上の問題」により2025年の全公演をキャンセルすると再度発表した。

(左から)ギタリストのエース・フレーリー、リードボーカルのジーン・シモンズ、ギタリストのポール・スタンレー、ドラマーのピーター・クリス、1976年当時のKISS 写真:Peter Cade/Central Press/Getty Images
(左から)ギタリストのエース・フレーリー、リードボーカルのジーン・シモンズ、ギタリストのポール・スタンレー、ドラマーのピーター・クリス、1976年当時のKISS 写真:Peter Cade/Central Press/Getty Images

1951年4月27日、ニューヨーク・ブロンクスに生まれたフレーリーは、10代でギターを手にした。1972年、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ピーター・クリスと共にKISSに加入し、バンドの象徴でもある“スペースマン”としてのキャラクターを確立。レッド・ツェッペリンローリング・ストーンズといったクラシック・ロックの影響を受け、独自の3ピックアップのレスポールを駆使した超絶技巧で、ハードロックおよびヘヴィメタルの発展に多大な影響を与えた。

KISS初期の9作のアルバムに参加した後、1982年に脱退。1998年の再結成アルバム『サイコ・サーカス』で復帰するも、2002年に再び離脱した。2014年にはKISSとしてロックの殿堂入りを果たした。フレーリーのギター・サウンドはKISSのディスコグラフィー全体に息づいており、とりわけ1975年のライブ盤『Alive!(邦題:地獄の狂獣 キッス・ライヴ)』は彼の名演として語り継がれている。

ソロとしても9枚のスタジオ・アルバムを発表し、1978年のデビュー作『Ace Frehley』はプラチナ認定を受けた。最新作『10,000 Volts』は2024年2月にリリースされたばかりだった。

エース・フレーリー 写真:Michael Loccisano / Getty Images
エース・フレーリー 写真:Michael Loccisano / Getty Images

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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