ケニー・ロギンス、『トップガン』主題歌の無断使用に抗議 トランプ大統領のSNS動画めぐり

『トップガン マーヴェリック』とケニー・ロギンス(右下) 写真:Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection; Priscilla Grant/Everett Collection
『トップガン マーヴェリック』とケニー・ロギンス(右下) 写真:Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection; Priscilla Grant/Everett Collection
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歌手ケニー・ロギンスの楽曲「デンジャー・ゾーン」は、映画『トップガン』(1986年)の主題歌として知られ、続編『トップガン マーヴェリック』(2022年)でも使用され、大ヒットを記録した。

ドナルド・トランプ米大統領は先週末、「デンジャー・ゾーン」を使用したAI生成動画をSNSに投稿した。動画の内容は、王冠をかぶったトランプ大統領が「King Trump(トランプ王)」と書かれたジェット機で上空を飛行しながら、抗議デモ参加者に汚物を撒き散らすというものだ。現地時間10月18日(土)に全米各地で行われた「No Kings(王はいらない)」抗議デモへの抵抗と見られる。

ドナルド・トランプ大統領 写真:Andrew Harnik/Getty Images
ドナルド・トランプ大統領 写真:Andrew Harnik/Getty Images

これに対して10月20日(月)、ロギンスは楽曲が無断使用されたとして抗議した。米『ハリウッド・リポーター』が入手した声明で、ロギンスは「これは私がパフォーマンスした『デンジャー・ゾーン』の無断使用です。誰も私に許可を取りませんでしたし、(もし許可を求められても)私は拒否したでしょう。この動画の音声を直ちに削除するよう求めます」とコメントした。

さらにロギンスの声明はこのように続いた。「私たちを分断するという目的だけで作られた作品に、私の音楽を使用したり、関連付けたりしたいと思う人がいるとは想像もできません。分断を煽る人があまりにも多い状況です。私たちは、団結する新しい方法を見つけなければなりません。私たちは皆アメリカ人であり、皆愛国心を持っています。私たちは常に一つなのです。その一人ひとりを祝福し団結を促す手段として、音楽が使用されることを願っています」

トランプ大統領やその周辺人物は、過去にも政治的メッセージを発信する際に楽曲を無断使用したとして、ニール・ヤングジャック・ホワイトシネイド・オコナーセリーヌ・ディオンフー・ファイターズビヨンセ、ルーファス・ウェインライトら数々のアーティストから批判を受けている。

ビヨンセ、2025年2月2日、ロサンゼルスで開催された第67回グラミー賞にて Photo by Emma McIntyre/Getty Images for The Recording Academy
ビヨンセ、2025年2月2日、ロサンゼルスで開催された第67回グラミー賞にて Photo by Emma McIntyre/Getty Images for The Recording Academy

なお、「No Kings」抗議デモ主催者によれば、10月18日には全米で2,700件を超えるデモが行われ、700万人以上が参加した。参加者の中には、スパイク・リーマーク・ラファロジェイミー・リー・カーティスベン・スティラーら多くのハリウッドスターも含まれていた。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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