SEVENTEEN、兵役前のステージにファン歓喜!9人体制で挑んだLA公演を完全レポート

ロサンゼルスのBMOスタジアムで二夜連続の公演を開催したSEVENTEEN 写真:Pledis Entertainment
ロサンゼルスのBMOスタジアムで二夜連続の公演を開催したSEVENTEEN 写真:Pledis Entertainment
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LAを熱狂させた――BMOスタジアムでの二夜公演レポート

K-POPグループのSEVENTEENが、ロサンゼルスのBMOスタジアムに凱旋した。10周年と最新アルバム『HAPPY BURSTDAY』を引っさげて行われた『New_ World Tour』のアメリカ公演の一環として、現地時間10月16日と17日の二夜にわたり開催されたものである。韓国で幕を開け、香港を経てアメリカに上陸した。LA公演ののち、日本公演へと続く、グローバルなツアーだ。

現在、エスクプス、ジョンハン、ジョシュア、ジュン、ホシ、ウォヌ、ウジ、ディエイト、ミンギュ、ドギョム、スングァン、バーノン、ディノの13人からなるSEVENTEENだが、韓国での兵役義務のため、ジョンハン、ウォヌ、ホシ、ウジの4名を除く9人体制でステージに立っている。

ファッションと音楽が融合した、華やかな幕開け

ライブはまるでランウェイのような演出で幕を開けた。B面曲「Bad Influence」に合わせ、メンバーたちがペアになってステージ上を闊歩する。これは偶然ではない。ミンギュがDiorのアンバサダーを務めるなど、メンバーが近年ファッション界でも活躍していることを象徴するかのようなオープニングだ。

ミンギュ、2024年2月27日(現地時間)にフランス・パリで開催された「クリスチャン・ディオール 2024-2025年秋冬ウィメンズコレクション」にて 写真:Pascal Le Segretain/WireImage
ミンギュ、2024年2月27日(現地時間)にフランス・パリで開催された「クリスチャン・ディオール 2024-2025年秋冬ウィメンズコレクション」にて 写真:Pascal Le Segretain/WireImage

さらに「Bad Influence」はファレル・ウィリアムスがプロデュースし、ルイ・ヴィトンの2025年秋冬メンズコレクションで初披露された楽曲である。音楽とファッション、両方の世界を自在に行き来する彼らにふさわしい選曲だといえる。

新曲「Thunder」とソロステージで見せた「いま」のSEVENTEEN

ツアーでは最新シングル「Thunder」をはじめ、『HAPPY BURSTDAY』に収録されたB面曲がソロステージとして披露された。それぞれの個性を前面に出した構成は、まさにいまのSEVENTEENを象徴している。

リーダーのエスクプスは以前、米『ハリウッド・リポーター』のインタビューでこう語っている。「僕たちは新たなスタートラインに立ち、これからの道を切り開く準備ができている」

さらにホシは続けた。「メンバーひとりひとりの個性と力をもっと見せたい。再び全員が集まるとき、より進化したSEVENTEENとして立ちたいんだ」

名曲とサプライズ、そして「VERY NICE」の大合唱

公演では「HOT」「Rock with you」「LOVE, MONEY, FAME」「Darl+ing」「F*ck My Life」などの人気曲に加え、「A-TEEN」「9-TEEN」「20」といった意外な楽曲も披露された。そしてもちろん、欠かせないのがグループの代表曲「VERY NICE」である。

2016年のファーストフルアルバムのリパッケージ盤に収録されたこの曲は、もはや彼らの象徴的ナンバーだ。ファン(通称CARAT)にとっては、アンコールで何度も繰り返される恒例の瞬間でもある。観客が歌い、メンバーがステージを降りてバリケード際でファンと声を合わせるその光景は、まさにSEVENTEENらしい「共演」の時間だった。

別れの予感と、未来への確信

ライブの終盤、メンバーたちは「次に全員揃うのがいつになるかわからない」と語った。これから数年で、残るメンバーも順次兵役に就く予定だからだ。その言葉には一抹の寂しさが漂ったが、同時に観客との時間をより尊く感じさせた瞬間でもあった。

しかし、彼らの未来に悲観的な空気はない。ウジは以前のインタビューでこう語っている。

「ファンは僕たちが離れることを悲しんでいるけれど、僕らの中では大きな問題ではない。むしろ、次のアルバムをよりすばらしいものにするための長い準備期間だと考えている」

そして次のステージへ

「New_ World Tour」は、このあとフロリダ州サンライズ、そしてワシントンD.C.へと続く。兵役という節目を前にしても、彼らのエネルギーは衰えを知らない。SEVENTEENはいま、ひとつの時代を締めくくり、次の物語の幕を開けたばかりなのだ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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