日本アニメがまたも快挙!『チェンソーマン レゼ篇』米国で初週22億円のロケットスタート│注目3作品が2位を争う【全米興収ランキング】
『チェンソーマン レゼ篇』が全米初登場首位に!週末22億円突破へ
今週末の全米興行収入ランキングで、日本発の劇場アニメ『チェンソーマン レゼ篇』が首位に立った。全米約3,000館で公開された同作は、現地時間10月23日(木)のプレビュー上映だけで340万ドル(約5億円)の興行収入を記録した。10月24日(金)には800万~900万ドル(約12億~13億円)の興行収入を上げ、週末の合計は1,400万~1,500万ドル(約21億~22億円)以上を見込んでいる。
『チェンソーマン レゼ篇』は、藤本タツキの人気漫画を原作とするアニメの劇場版作品。テレビアニメシリーズはDisney+やCrunchyrollなどのプラットフォームを通じて各国で配信され、人気を博している。
「チェンソーの悪魔」の力を手に入れた主人公の少年デンジ(声:戸谷菊之介)は、謎の女性レゼ(声:上田麗奈)と出会い恋に落ちる。しかし、レゼの正体が明らかになると、東京中を巻き込んだ戦いへと発展していく。一部に暴力的な描写を含み、日本ではPG12指定、アメリカではR指定作品となっている。

同作は𠮷原達矢が監督、瀬古浩司が脚本を担当し、MAPPAがアニメーション制作を手がけた。アメリカを含む一部海外における配給は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとCrunchyrollが担当している。
同作は9月に日本で公開されると大ヒットを記録し、すでに全世界興行収入は6,400万ドル(約95億円)を突破している。批評家や観客からの評価も高く、Rotten Tomatoesで批評家スコア100%、観客スコア99%を記録した。PostTrakによる出口調査でも5つ星中満点を獲得している。
全米興収ランキング2位の行方は?3作品がデッドヒート
2位の座は『ブラックフォン 2』、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』、『Regretting You(原題)』の3作が僅差で競っている。3作の今週の興行収入は、いずれも900万~1,200万ドル(約13億~18億円)となる見込みだ。
先週公開されたブラムハウスとユニバーサルの『ブラックフォン 2』は、『チェンソーマン レゼ篇』と首位を争うと見られていたが、後者が予想を超えるロケットスタートを記録し大きく引き離された。

ブルース・スプリングスティーンの伝記映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、現地時間10月23日(木)のプレビュー上映で85万ドル(約1.3億円)を稼いだ。同作は全米3,460館で上映され、250回のIMAX上映や750回のプレミアム大型スクリーン上映を含むことから、興行収入の加速が期待されている。

パラマウントの『Regretting You』は現地時間10月23日(木)、プレビュー上映の代わりにニューヨークでファンイベントを開催し、全米500館でライブビューイングが行われた。イベントには監督のジョシュ・ブーン、キャストのアリソン・ウィリアムズ、デイヴ・フランコ、メイソン・テムズが登壇した。
同作は『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』に続くコリーン・フーヴァー原作の映画化作品で、全米約3,600館で上映されている。近年のシネコンでは女性向けのロマンス作品が比較的少なく、競合がいないため、同作にとって追い風となる可能性がある。同作は今週、イギリス、オーストラリア、ブラジル、メキシコを含む40ヵ国でも公開される。
クラファン発のホラー映画『シェルビー・オークス』が好発進
単館系興行では、NEONの『シェルビー・オークス』が1,823館で公開され、200万~250万ドル(約3億~3.7億円)の初動成績を見込んでいる。
同作は映画評論YouTuberであるクリス・スタックマンの長編監督デビュー作で、制作にあたりクラウドファンディングサイトKickstarterで130万ドル(約2億円)以上の資金を調達した。これはホラープロジェクト史上最高額である。
※為替レートは2025年10月25日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』制作陣が語る舞台裏――“血を捧げる”情熱で生まれた映画の真実
- 【レビュー】劇場版『チェンソーマン レゼ篇』:予備知識なしでも楽しめる、“究極のエモ×バイオレンス”アニメ映画
- 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』魂の叫び感じる日本版本予告&ポスター解禁──関連作品情報も紹介
- 今観るべきおすすめのアニメ映画25選:『インサイド・ヘッド2』ほか話題の新作から、あのカルト的名作も
- 【プライムビデオ】おすすめ新作配信作品5選 ―― 『M3GAN/ミーガン 2.0』、『#真相をお話しします』ほか
