シドニー・スウィーニー、13キロ増量の役作りで実在の女性ボクサーを熱演――映画『クリスティ』全米公開へ
シドニー・スウィーニーのここ数年のフィルモグラフィーは、ロマンティック・コメディからホラー、アクション、スリラー、そして今回のスポーツドラマまで、多彩なジャンルを網羅している。だがそれこそが、スウィーニーがもっとも楽しんでいることなのだ。
ハリウッドで開催されたAFIフェストで、スウィーニーは新作映画『クリスティ(原題)』を初披露した。本作は、1990年代にもっとも成功した女性ボクサー、クリスティ・マーチンの波乱に満ちた人生を描く実話ドラマである。華やかなリングの裏で、マーチンは壮絶な私生活と闘っていた。

主演&プロデュースへの思い
スウィーニーは主演に加え、プロデューサーとしても本作に参加している。スウィーニーは米『ハリウッド・リポーター』にこう語っている。
「クリスティの物語は本当に驚くべきもので、たとえ出演しなかったとしても、何らかの形でこの作品にかかわり、彼女の存在や生き方を多くの人に知ってもらいたいと思っていました。クリスティは本当にすばらしい擁護者であり、ロールモデルなんです。でも俳優としても、こうして全く異なるキャラクターを演じられるのは夢のようです。だから私はこの仕事が大好きなんです。いろんな帽子をかぶり、靴を履き替えて、自分を忘れて別のだれかになる。それがたまらなく楽しいんです」

ボクシング特訓と13キロ増量
役作りのため、スウィーニーは数か月におよぶボクシング・トレーニングを積み、体重を13キロ以上増やしたという。プレミアではこう振り返った。
「作中で見るすべての試合は、実際にクリスティがリングで戦った試合そのままなんです。コンビネーションも動きも、すべて現実の再現。だから単にボクシングを学ぶだけじゃなく、クリスティの試合ごとの動きを完全に暗記しなければなりませんでした」
本人も認めた再現度
完成した映画を見たクリスティ本人からの感想は、スウィーニーにとって忘れられない瞬間だったという。
「クリスティから電話をもらったとき、涙が止まりませんでした。『あなたがまるで私の過去に戻って、その場にいたみたいだった。私の話し方、歩き方、動き方まで、どうしてそんなにわかるの?』と言ってくれて。本当に胸がいっぱいになりました」
次の挑戦へ
そんな変化に満ちた体験を経て、今後の方向性は変わったのか。『ハウスメイド(原題:The Housemaid)』や『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン3の公開を控えるスウィーニーは、笑いながらこう答えた。
「変わったようで変わっていないかな。いつもみんな『シドニー・スウィーニーがそんなことを!?』って思うような、新しい挑戦を探しているんです。自分を未知の形で試せるものに惹かれるんですよ」
映画『クリスティ』は11月7日より全米公開される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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