『ワン・バトル・アフター・アナザー』が最多!ゴッサム賞で怒涛の6部門ノミネート達成

映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』 写真:Teyana Taylor in 'One Battle After Another.' Warner Bros. Pictures
映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』 写真:Teyana Taylor in 'One Battle After Another.' Warner Bros. Pictures
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第35回ゴッサム・アワードのノミネートが発表され、ポール・トーマス・アンダーソン監督による新作映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』(2025)が、最多となる6部門にノミネートされた。作品賞をはじめ、監督賞、脚色賞、助演部門(男女混合部門)でのベニチオ・デル・トロテヤナ・テイラーのノミネート。さらにブレイクスルー・パフォーマー部門でのチェイス・インフィニティの候補入りと、まさに怒涛の勢いである。

ポール・トーマス・アンダーソンが快挙 話題作が主要部門を独占

今年から作品賞の候補枠が従来の5本から10本へと拡大されたゴッサム賞。同作は『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』『Familiar Touch(原題)』『ハムネット』『Sorry Baby(原題)』『The Testament of Ann Lee(原題)』『Train Dreams(原題)』『Bugonia(原題)』『East of Wall(原題)』『Lurker(原題)』など、計9作品と競うことになる。

また、『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』も監督賞、脚本賞、主演賞など主要部門で複数ノミネートを果たした。さらに、『It Was Just an Accident(原題)』『No Other Choice(原題)』が3部門、『Secret Agent(原題)』『My Father’s Shadow(原題)』が2部門での候補入りを果たしている。

ゴッサム賞は2021年以降、すべての演技部門をジェンダーニュートラル(性別区分なし)での実施を始めた。候補作は批評家、ジャーナリスト、映画祭プログラマー、キュレーターらによる審査委員に選定される。そして、最終受賞者は監督、俳優、プロデューサーらによる別の審査団が決定する仕組みだ。

また、今年の特別功労賞には、Netflix映画『ジェイ・ケリー』ノア・バームバック監督が監督賞、『ヘッダ』のテッサ・トンプソンがスポットライト賞、Netflix映画『フランケンシュタイン』がヴァンガード賞、そして『罪人たち』のキャスト陣がアンサンブル賞をそれぞれ受賞する予定だ。

ゴッサム賞が映すインディペンデント映画の現在地

近年のゴッサム賞受賞作には、アカデミー賞を制した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)、『コーダ あいのうた』(2021)、『ノマドランド』(2020)、『ムーンライト』(2016)などが並んでおり、インディペンデント映画の登竜門として高く評価されているのがわかる。

ゴッサム・アワードの代表を務めるジェフリー・シャープ氏は、今回の作品ラインナップについても「今年の候補作は、大胆で独創的なストーリーテリングと、インディペンデント精神に満ちた映画人たちを称えるものだ」とコメントした。

第35回ゴッサム・フィルム・アワード授賞式は、12月1日(現地時間)、ニューヨークのにて開催される予定だ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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