舘ひろし、藤井道人監督と2度目タッグの『港のひかり』に自信「俳優人生50年の集大成」

(左から)藤井道人監督、椎名桔平、眞栄田郷敦、舘ひろし、尾上眞秀、MEGUMI
(左から)藤井道人監督、椎名桔平、眞栄田郷敦、舘ひろし、尾上眞秀、MEGUMI 写真:The Hollywood Reporter Japan
スポンサーリンク

俳優の舘ひろしの単独主演としては7年ぶりとなる映画『港のひかり』の東京プレミアが29日、渋谷ヒカリエホールで行われた。

元やくざの漁師が、事故で視力を失った少年のために大きな決断をする濃密な人間ドラマ。石川・輪島、富山・氷見などでオールロケが行われ、クランクアップした9日後の2024年元日に能登半島地震が発生した。

舘ひろし
舘ひろし 写真:The Hollywood Reporter Japan

舘の「被災地の方に一早く見てもらいたい」という思いから今月18日に輪島でプレミアを開催。ロケ地の輪島朝市を訪問し「草地になっていて、私たちが撮影した店もどこにあったか分からない。言葉を失いました」と語り、沈痛な表情を浮かべた。

それでも、舘が2021年『ヤクザと家族 The Family』で組んだ藤井道人監督と「もう一度、一緒に仕事がしたい」と熱望した念願の作品。劇中には、失われた能登の美しい風景が、木村大作氏のフィルム撮影によって随所に収められている。「大好きな藤井監督、日本映画界の至宝・木村大作さん、そして素晴らしい俳優たちが参加してくれ、私の俳優人生50年の集大成というべき作品」と自信のほどを語った。

眞栄田郷敦
眞栄田郷敦 写真:The Hollywood Reporter Japan

舞台挨拶にはほかに眞栄田郷敦、尾上眞秀、MEGUMI、椎名桔平が登壇。少年役の眞秀は、「藤井監督はお母さん(寺島しのぶ)を撮っていて、木村さんはお母さんもばあば(富司純子)も撮っている。三代で撮ってもらった、素晴らしい作品」と話し会場を沸かせた。

舘は、映画初出演の眞秀に対し「素晴らしい演技をしてくれた。私が目の悪い老人をやったらあのようにはできない。勉強になった」と絶賛。藤井監督も、「歌舞伎を見に行った時に、この先の映画、映像、芸事を背負っていくと思った」と称えた。

尾上眞秀
尾上眞秀 写真:The Hollywood Reporter Japan

その青年期を演じた眞栄田は「舘さんは本当に素敵な方で、周りへの気遣いやユーモアもあって、皆がいい空気でいられるように立ち振る舞ってくれた」と感謝。舘は照れながら、「眞栄田くんとは飯に行ったり、遊びに行こうという話をした。若い女の子を紹介してくれたらうれしい」と冗談めかした。

『港のひかり』は、11月14日に全国で公開される。

藤井道人監督
藤井道人監督 写真:The Hollywood Reporter Japan

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿