イーサン・ホークが語る映画『いまを生きる』でのロビン・ウィリアムズの教え
 
		1989年の名作『いまを生きる』でロビン・ウィリアムズと共演した経験は、イーサン・ホークにとって一生忘れられないものとなった。
ヴァニティ・フェア誌のキャリア回顧インタビューで、最新作『ブラック・フォン2』に出演するホークは、当時の撮影現場で目にしたピーター・ウィアー監督とウィリアムズの関係について語っている。

「私は、ピーター・ウィアーがロビン・ウィリアムズを演出する姿を間近で見ていた。ロビンは天才的なコメディアンだったが、本格的なドラマ演技はまだ新しい挑戦だった。彼らが演技について語り合うその場に、私はほんの数フィートの距離で(約1メートル強の位置で)立ち会っていた。あのやり取りは一度見たら忘れられない光景だ」
ホークは続けてこう振り返る。
「ロビンは脚本に縛られなかった。私は当時、そんなことができるとは思っていませんでした。ロビンはアイデアが浮かぶとそのまま演じてしまい、誰かの許可を待つことはありませんでした。その瞬間、私の演技の扉が開いたのです。ピーター監督もそれを歓迎しており、最終的に脚本が目指す到達点が達成できれば十分だと考えていました」

ホークはまた、ウィアー監督とウィリアムズの間にあった深い敬意についても語った。
「2人はまったくちがうアプローチを持っていたのに、たがいを否定せず、拒絶もしなかった。共に歩んでいたんだ。そういう関係こそが、真のコラボレーションの醍醐味だと思う。同じである必要はないし、ちがうからといって相手を嫌う必要もない。そうやって想像力が重なり合うと、作品は1人の視点を超え、より大きな世界を描けるようになるのだ」

『いまを生きる』は、1959年の名門寄宿学校を舞台に、かつての卒業生である教師ジョン・キーティング(演:ロビン・ウィリアムズ)が、生徒たちに詩を通して「自分らしく生きること」を教える物語である。
本作はアカデミー賞で脚本賞(オリジナル脚本部門)を受賞した。ウィリアムズは主演男優賞、ウィアーは監督賞にノミネートされたほか、作品賞にも名を連ねた。
教師と生徒の魂の触れ合いを描いたこの名作は、いまなお多くの人々に「生きる意味」を問いかけ続けているのだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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