山田裕貴『爆弾』を「お褒めの言葉で爆発させて」、佐藤二朗は『国宝』級の面白さとアピール
 
		俳優の山田裕貴が主演の映画『爆弾』が31日、全国388スクリーンで封切られた。山田は共演の染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗、永井聡監督とともに東京・新宿ピカデリーで初日舞台挨拶。公開までに約1万人に見せる試写を開催しており、「邦画の最高傑作という声もあって、ひそかにほくそ笑んでいました。皆さんの感想が楽しみ」と今後の興行に期待を寄せた。
呉勝浩氏の同名ベストセラー小説が原作。警視庁の交渉人・類家と、スズキタゴサクと名乗る連続爆弾魔の重要参考人との取調室での攻防と、その捜査を同時進行で描くサスペンスだ。

※本ページはプロモーションが含まれています。記事で紹介した商品を購入すると売上の一部が THE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります。

類家役の山田は、「僕も刑事としてタゴサクに問いかけられていたけれど、皆さんもそう思うことがあるかもしれない。それぞれのお考えをうかがいたいくらい」と要望。そのタゴサクを演じた佐藤は、「私も彼が何者なのかいまだに分かっていない。分かってはいけないし、分かってしまうと底知れぬ怖さのある人物だと思う。だって本名がどうかも分からないんだから」と意味深に話した。
ネタバレなしで見どころを問われると、山田はタゴサクの1カットによるYouTube映像を挙げ、「膨大なセリフ量で、途轍もなくひどいことを言う。それを操られて言わされていますって言われたら、どうやって悪をつぶせばいいか分からなくなる。全てが凝縮されたシーン」と明かした。

佐藤も、「途中で見ている人のリアクションが入る予定だったが、監督に1カットでいけるよう仕上げてきたと言ったら真顔になった。永井さんの勇気を称えたい」と満足げに応じた。
そして、山田が「僕たちの力を受け取って、お褒めの言葉のポストで爆発させてほしい。楽しみに広がっていく経過を見ていきます」と宣言。佐藤は「個人的に李相日監督のファンで、『国宝』というバケモノみたいな面白い映画をますます魅了された。でも、今年はもう1本、バケモノのような面白い映画があります。日本映画にとって、幸せな1年になるでしょう」と自信のほどをアピールした。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
【関連記事】
- 山田裕貴『ベートーヴェン捏造』での怪演を脚本のバカリズムが絶賛「いいキモさ」
- 映画の原作を今すぐ体験!Kindleで読むべきおすすめ名作コミック&小説特集『国宝』『三体』、注目の新作映画まで
- 吉沢亮×横浜流星『国宝』を徹底解説|歌舞伎と宿命の物語
- 映画『国宝』なぜここまでヒット?興収150億円・1,000万人動員の理由
- 14年ぶり新作『踊る大捜査線 N.E.W.』ついに撮入、織田裕二は自然体「肩ひじ張らずにやりたい」

 
			 
			 
			 
			 
			