シドニー・スウィーニー、アメリカン・イーグルCMの「ジーンズ騒動」について沈黙を破る
シドニー・スウィーニーが語る「ジーンズ騒動」
『ユーフォリア/EUPHORIA』などでお馴染みのシドニー・スウィーニー。そんな彼女は今夏、自身の出演したアメリカン・イーグルのCMがきっかけで不毛な論争の渦中に引き込まれた。
今回、GQ誌のインタビューに応じたスウィーニーは、「ジーンズ騒動」について初めて沈黙を破った。
「私はジーンズのCMに出ただけですよ。まさかあんな反響が巻き起こるとは思いもしませんでした。だけど、とにかく私はジーンズが好きなんです。ずっとジーンズを履いているといっても過言ではありません。それに、ずっとTシャツとジーンズという格好で生きていけますね」
また、スウィーニーは、トランプ大統領までもが論争に参戦したことについて「信じられなかった」と感想を述べた。ただ、当の彼女は多忙ゆえにほとんど「ジーンズ騒動」に注目していなかったという。
「私は全然携帯をみていなかったんです。というのも、毎日『ユーフォリア』の撮影がありましたからね。だから、私はあの時1日16時間くらい働いていたんです。携帯も現場には持ち込んでいませんでした。そんな感じで仕事が終わって帰ったらすぐ寝るという生活を繰り返していましたね。だから全てを見ていたわけではありません」
そんなスウィーニーは、あくまでCMは「素晴らしいジーンズ」についてのものだとし、悪意は一切ないと断言した。また、騒動の最中にコメントを控えていたことについても次のように語った。
「私は、誰かに『こう考えろ』って指図する立場じゃないと思っています。それに、伝えたいことがあれば、みなさんは聞いてくれるでしょう。私は自分という人間を理解しています。何が大事かもわかっていますし、自分が親切な人間だとも分かっています。私には好きなことがたくさんありますし、これからをとても楽しみにしています。だから、他人に私のことを決めつけられたくないのです」
騒動がアメリカン・イーグルの追い風に?
騒動の直接のきっかけとなったのは、スウィーニーが出演したCMにおける一節だった。その中に登場した「ジーンズ(Jeans)」と「遺伝子(Genes)」を掛けた「シドニー・スウィーニーはいい『ジーンズ』を持っている」という表現が優生学的な含意を持っていると指摘する声が上がったことから騒動が発生したのである。また、スウィーニーがブロンドで青い瞳という典型的な白人の「美女」だったことも、そうした解釈の原因となった。
この一件はネット上ですぐに大騒動となった。特に、リベラル派がスウィーニー批判の急先鋒となり、保守派がそうした批判に「難癖だ」と反論する構図は近年のアメリカにおける分断を象徴する様相を呈するものだった
当初、こうした炎上騒動はアメリカン・イーグルにとって逆風になると思われた。しかし同社はそんな懸念と裏腹に、第2四半期の売り上げを大きく伸ばし、株価を25%も上昇させた。アメリカン・イーグルのジェイ・ショッテンシュタインCEOもこうした業績アップを「シドニー・スウィーニーとトラビス・ケルシーを起用したキャンペーン」のおかげと分析するほどだ。
なお、スウィーニーはアメリカン・イーグルの他にも広告に引っ張りだこだ。彼女はすでにアルマーニやミュウミュウ、フォードとも契約を結んでいる。また今夏にはDr. Squatchとのタイアップで「自身の浸かった浴槽の水」が入った石鹸を発売した際にも物議を呼んだ。
何はともあれ、騒動を乗り越えたスウィーニーの活躍からは今後も目が離せない。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら。
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