映画『グレムリン3』制作決定!|スピルバーグ×コロンバスで2027年公開
ワーナー・ブラザースが、約37年ぶりに『グレムリン』シリーズを復活させる。製作総指揮を務めるのはスティーヴン・スピルバーグ。さらに第1作の脚本家クリス・コロンバスがプロデューサー兼監督として復帰する。新作映画『グレムリン3』は2027年11月19日に全米公開予定。
37年ぶりのシリーズ再始動へ
ワーナー・ブラザースのCEOデヴィッド・ザスラフ氏が、同社の決算説明会で『グレムリン』の新作製作を発表した。
ザスラフ氏によると、スピルバーグが自身の制作会社を通じて製作総指揮として参加。一方で、第1作で脚本を担当したクリス・コロンバスが、監督・プロデューサーとしてメガホンを取ることも決定した。
さらに、『ファイナル・デッドブラッド』(2025)の監督コンビであるザック・リポフスキーとアダム・B・スタインも加わる。両名がコロンバスと共に脚本を執筆することも明らかになった。
シリーズ第1作映画『グレムリン』が残した伝説
1984年に公開された第1作『グレムリン』は、ジョー・ダンテ監督が手がけたダーク・ホラー・コメディ。ストーリーは、とある家族がモグワイと呼ばれる生物を飼い始めるところから始まる。しかし、家族がモグワイのしつけのルールを破ってしまう。そのモンスター化したモグワイが街を破壊するというストーリーだ。
第1作は製作費が1,100万ドルに対し、全米で1億5,100万ドルを稼ぐ大ヒットとなった。続編『グレムリン2 新・種・誕・生』はニューヨークを舞台にした風刺コメディとして制作されたが、興行収入は4,100万ドルにとどまり、シリーズは長らく休眠状態となった。
シリーズ復活の布石はアニメ版『Secrets of the Mogwai』
映画復活の追い風となったのは、2023年にアニメシリーズ『Gremlins: Secrets of the Mogwai(原題)』。アニメ版は現在シーズン2まで制作されており、ファンの関心を再び高めた。
また、近年は『グレムリン2 新・種・誕・生』がクエンティン・タランティーノ監督ら映画人から再評価を受けている。ちなみに、タランティーノ監督は過去のインタビューで「『グレムリン2 新・種・誕・生』で前作を徹底的にパロディ化していた。ギャグ映画として完璧に確立させている。何度見ても面白い」と称賛の言葉を残している。
1920年代にイギリス空軍の整備不良を“小さな妖怪”のせいにした逸話が由来のグレムリン。その後、1943年に作家ロアルド・ダールが絵本化。さらに、ディズニーが映画化を検討したこともある。40年以上にわたり愛されてきたこの怪物たちが、再びスクリーンで暴れ回る日も遠くない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました
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